♪お内裏様とお雛様♪

今日は三月三日。
私が心惹かれる「うれしい雛祭り」の歌・・・でも、この歌の二番には、初めて幼稚園でこの歌を習った時から2つの疑問を抱き続けました。
(1)♪お内裏様とお雛様♪
   えっ? お雛様?
   分からなくなってしまった5歳の私は
  「きっと、『お姫様』と歌っているのを聞き間違えたのだわ。」
  と思って、暫く
  ♪お内裏様とお姫様♪
  と歌いましたが、やっぱり「お姫様」ではなく「お雛様」だと分かって愕然。
(2)♪お嫁にいらしたねえ様に♪
  自分のお姉様がよそへお嫁にいらしたの?
  それとも、お兄様のもとへお嫁にいらしたお義姉様のこと?
  子供なりに、前者なら愛惜の念、後者なら歓迎の気持ちを表しているのであろうと感じましたが、どちらなのか分かりませんでした。
でも、何だか前者の様な気がしました。
 
数十年ぶりにその疑問を解決してくれたのが、チコちゃんだったのです。
(1)作詞者サトウハチロー氏は、間違えて「お雛様」と書きましたが、後年勘違いに気づき、家の前を子供たちが
♪お内裏様とお雛様♪
と歌いながら通るたびに恥ずかしそうにして居られたそうです。

(2)サトウハチロー氏には、若くして逝った姉と妹が居られたそうです。当時は女性の幸せは結婚と考えられていた時代で、
「嫁ぐことも無く、若くして逝った姉よ、妹よ」
との思いでこの詩を書かれたそうです。
この歌には、サトウハチロー氏の慟哭と愛惜と、そして祈りが込められていたのです。

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