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雨に好かれて

この時期になると夜の気温が最高に丁度良い。風呂上がりにベランダに出ると、心地のいい風が火照った身体を冷ましていく。踏み台に座って居るので、外から見えることは無い。1年に2回の春と秋。大学の頃はこの時期になると部屋を真っ暗にして、窓を開けて失恋ソングを聞いていた。最高にエモくて楽しい。

最近になって気がついたことだが、どうやら私は雨に好かれているみたいだ。所謂雨男と言うものなのだろう。この前の土曜日。豊橋市で行われているモンハンコラボを楽しむために足を伸ばしたが、現地に着いたら雨が降っていた。折りたたみ傘は持っていない。天気予報を見ても暫くは止む気配などない。街中を歩いて回る必要があるので、傘が無いこの状況では楽しむことは出来ないだろうと判断し、とりあえず濡れずに出来ることだけをして帰った。無駄に移動費を使ってしまった。

思い返せば何処か遊びに行った時に雨だった時が多い気がする。雨まではいかずとも曇りだったり、風が強かったり、異様に寒かったり。なんだか晴れの日に遊んだ記憶が無い。人と遊んだ中で半分くらいは天候が悪かった。ここも行きたいけど雨だしなぁって諦めた経験が沢山ある。結局屋内でいたずらに時間を使ってしまった。

雨男なんて迷信だし、本当にそんな能力があるのであれば今すぐに砂漠にでも旅立つべきなのだろうけれど、こうも立て続けに天候が悪くなると偶然では片付けられなくなってくる。もう遊びに出ない方がいいのかもしれない。せっかく誘ってくれているのに。申し訳なくなる。予定を合わせてくれていたのに。

でも、私にお似合いかもしれない。ジメジメしてて、陰湿な感じは私を体現しているみたいだ。周りには晴れが良く似合う素敵な人が沢山いるから。

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