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日記(09.23~09.26)

お久しぶりでございます。夏場の映画制作もそろそろ落ち着きを見せ始め、ようやくnoteを開く時間が作れそうです。とはいえ、まだ何か書くことが思いついたわけではないので、ひとまず最近また始めた日記を載せていこうと思います。

2023.09.23 25:06

今日から始める日記。一時期は、気が向いたらつけていたのだが、日々に忙殺され、習慣にならず。今日から始めるのだが、早速書くことがない。書くことがないから、過去の話を少し。

春先のまだ肌寒さの残る季節、私はどういうわけか、無性に俳句を嗜みたくなり、季語の詰まった歳時記を購入。人知れず、どこぞに投稿していたのだが、妙に評判の良い句を詠めた事があった。

”春風や亡き師の靴で散歩道”という句である。
これは先日亡くなった大森一樹監督との記憶を浚った句である。

大学に置かれた彼の忘れ形見を、サイズが合ったというだけの理由で私は貰った。その靴を履いて、それは単に当時履く靴がなかったからにすぎないが、生活していた。そんな春、ふと河川敷を散歩していると、春の匂い立つ風が顔を過ぎていって、なんだか悲しくなった。

その時期、私は新作映画の脚本家作業に難航している途中だった。息抜きに外に出たのだが、思いの外、外はまだ肌寒く、それでも春を感じずにはいられない街中に、少し戸惑ったのを覚えている。ふと、大森監督との記憶が蘇り、あぁ、と、思い立った句である。

最初の、”春風”という季語、これは私の心情を描くのには、少し明るい言葉だったな、と今おもう。きっと、どちらかというと、”春愁”という季語の方が合っている気がする。私は、ただ無闇に思い立ったまま俳句を詠んでみているだけの素人なので、良し悪しはわからぬのだけれど、春愁の方が合っていると、やはり思う。

けれど、この句を思い立ったとき、”春風”を用いたのは、亡き師の靴で歩く様に暗さを見出したくなかったからなんだろう。それにきっと、確実に迫る夏(映画)に目が向いていたから。

この春、私は彼との最後の会話をよく思い出した。「次もエロいのやるんか。次はもっとやれよ」という激励の言葉だ。彼を思い出すとき、自然とこの会話を思い出し、自然と目線が前に向いた。きっと、この句に春愁を用いなかったのは、そういうことも理由としてあるのだろう。

まぁそんなことは、もういいのだが、そういうどうでも良いことを思い出したり、それでなんだか寂しくなったり、はたまた前を向けたり、人間というのは忙しいものだな。取り止めのない文章になってしまった。けれど、日記なんてそんなものだろう。

さて、そういう春から一転、今は季節を秋に移しつつある。あの時、まだ形すら見えてこなかった私の映画は、撮影を終え、編集を終え、先日整音に突入した。冬が来る前に、完成を迎えるだろう。学生の時と違って、現場には知らない顔が増えた。私を堂ノ本ではなく、監督と呼ぶ顔が増えた。難しかったけど、楽しかった。いまだに、撮影の夢を見る。脚本作業では、研究室の同僚と遅くまで話し込んだ。スタジオカナリヤでは日夜、口論まがいの議論があった。色々あった。

大森監督と最後の会話を交わして、もう1年が経つ。大森さん、もう一度言ってくれないだろうか。次もエロいのやるんか、と。次はもっとやれよ、と。過去ばかりをみてしまう。なかなか次を考えられない。でも次を考えなくちゃ。あぁ、次、次、次。次はどんな映画にする。次は、来年は、その先は。

最近、大阪芸術大学では4年に1度の大イベントの準備で大忙しだ。その準備で忙殺されそうだけれど、私は次に目を向けねばならない。次、次、次、次はどんな映画をやろうか。これがやりたいというのが2つほど思いつく。いや、3つか。もう自分を激励してくれる大森さんはいないのだから、自分で自分を奮い立たせるしかない。まずは、その3つを企画にするか、うん。明日から始めよう。

明日は、日曜日。22:00からリバプールvsウエストハム。今シーズンは、厳しい展開からも勝ちきれている。そろそろ、完勝が見たい。新加入の遠藤航の活躍も期待だが、アカデミー出身のクオンザーや、ベンドークという面々が気になる。昨シーズンは殆ど見られなかったので、全然馴染みがないが、アーノルドのようにワクワクする選手になってほしい。

あぁ、いつかアンフィールドに試合を見に行きたい。あぁ、一緒にリバプールを応援しながらワーっと叫べる友人が欲しい。なかなか、海外サッカーを観戦できる仲間がいなくて、夜な夜な寂しく猫を撫でながら鑑賞するのだが、そういう友人ができたら、すごく楽しいだろうな。

今日はこの辺りで。最初だからか、えらく長くなったもんだ。書き始めて、もう45分経ってる。
あまり負担にならないように、毎日15~20分くらいでやっていきたい。

よし、明日も頑張るぞい。な、たけぞう!

2023.09.24 21:13

今日は、日中久しぶりの休みを満喫、とはいかず。遅らせていたASMRの台本執筆の仕事を終える。この台本執筆、いざ書き始めると、トントンと進むものなのだが、どうにも腰が重くて、かれこれ1ヶ月締め切りを延ばしてもらっていた。どうにかこうにか、2本を爆速で書き上げ、お昼には体が空く。

ならば、と気になっていた小説を読む。気になっていたというか、随分前に買って読まずにいた積ん読というやつである。辻村深月の『傲慢と善良』を読み進める。初めて読む作家だったのだが、書き手と主人公が同一視される文章ではなく、書き手が主人公であったり、突然、ヒロインに切り替わったり、、少し読みづらい印象を受ける。

なぜこの本を買ったのか、特に理由もなく思い出せないのだが、映画『ハケンアニメ!』を鑑賞して、その映画は、原作からうまく情報を抜き取って映像化している気がして、気になったのを覚えている。でもなぜ、ハケンアニメ!を買わずに、この本を読んだのだろうか。とかく、読み切ってから、ハケンアニメ!も読んでみよう。

読書もほどほどに、最近ハマっているポケモンGOのために散歩に出向く。新作の撮影が迫る7月末に始めて以来、もはや生活の一部になりつつあるゲームだ。私はゲームにハマることは殆どないのだが、このポケモンGOは思いの外、楽しい。きっとハマった要因の大部分に、ダイエットがある。彼女からも再三、痩せなさいと言われ続け、遂に8月中盤の頃、ダイエットを決意したのだが、そのダイエットとポケモンGOが見事にマッチング。

歩かなきゃポケモンは出てこないし、伝説のポケモンなどを捕まえるレイドバトルというイベントは、ほとんどの場合、そのイベントが発生している場所へ出向く必要がある。こうして、私はウォーキングを苦にする事なく、始められた。

それから、どうにも出不精な私は、最近映画館へ行くことも億劫になり、例えば奈良では上映されない映画は、大阪まで出向く必要があるのだが、それを殆ど放棄していた。そういうネガティブな面も、ポケモンGOが解決してくれた。なんせ、人が集まるところでは、このポケ活が捗るのである。気づけば、毎週末のように繁華街に出向いている。先日あった年に一度の大イベントは、奈良公園で1日活動して楽しんだ。

で、そのポケ活でよく目にするのだが、結構カップルでやっている人が多いのである。あぁ羨ましいな、と彼女に「一緒にやろうよ〜」と誘うも、撃沈。仕方なく今は同居人の古川くんと一緒にポケ活しているのだが、その古川くんも最近彼女ができて、時間が取りづらくなりそうだ。

あぁ、サッカー観戦同様、麻雀同様、またしてもひとりぼっちの趣味になってしまいそうだ。

リバプール戦の時間が近づいてきた。今日はこの辺りで。おし!勝てよリバプール!

2023.09.25 22:24

今日は非常に疲れた。どういうわけか、ウチの猫ちゃんたちが昨夜、大運動会を開催したせいで、なかなか寝付けず、寝不足のまま出勤した。

大学では、4年に1度のプロジェクトの準備が慌ただしくなり、それに伴って、何かを確認したり、漏れがないか、ミスはないか、そういう細かなチェック作業が増えている。さらに、今日からそのプロジェクトに参加する学生諸君のまとめ役的な作業も始まったことから、疲労感はグッと増えた。

寝不足とは恐ろしいもので、思考力が下がっているからか、はたまた忙しかったからか、昼食を取る時間も忘れ、気づけば16:30になっていた。腹が減ったなぁと、喫煙所で話しては、結局20:30頃退勤。キッチリ残業代もいただける職場なので不満はないのだが、その時間に退勤すると、帰宅してもなかなか自分の時間を取れない。嫌な日々が始まりそうだ。

ただ帰り道、彼女から朗報が届いた。「重大発表!」と連絡が来て、大袈裟に「どうした〜??」なんて尋ねると、彼女の新たな職場が決まったと報告があった。先日、色々あって、看護師として勤めていた病院を退職し、ニート生活を送っていた彼女だったが、ついに天命とも言える職業に就けたそうだ。その仕事はというと、保護猫カフェの店員な訳だが、個人的にも、その仕事の方が絶対向いていると思ったし、何より彼女が楽しそうで、こちらも幸せな気持ちになる。とにかくまたゆっくり話を聞かせてもらいたいものだ、、、

明日は、大学ではなく、ロケハンのための外回り。同僚の安藤くんと巡る訳だが、そろそろこういう時間を活用して、次の企画を考えなくてはならない、次の映画は、自分の中だけでなく、もっと別の脳みそを活用しなくては先がないように感じているので、というよりは自分だけでは解決できないことが増えてきたので、その安藤くんにも手伝ってもらおうと思っている。もちろん、スタジオカナリヤのメンバーである小林くんや古川くんにも手伝ってもらうが、全く新たな脳も必要だろうと感じている。

それに、次は製作費の面でも、かねてより興味があった撮影に挑戦してみようかと思う。知識が乏しすぎて、簡単ではないだろうが、より時間を有効に活用できる上に、ダイレクトに自分の作りたい画面を作れるという環境を、一度体験してみようと思う。その挑戦の弊害で起こる脳ミソの単独化を避けるべく、まず”脚本”を自分の手から離してみる。そこから、これまで自分自身で行ってきた”助監督”という作業と、”制作部”という作業も自分の手から離してみたい。これまでの作品では、キャメラマンや照明技師、美術監督、録音監督、整音、編集といった領域を、他者の手に委ねてきたが、”脚本””助監督””制作部”という点は、お世辞にも他者に委ねたとは言えず、結局、プリプロダクションの殆ど全てを自分ないしは自分中心に行ってきた経緯がある。

もう少し、その部分に他者が介入することで、作品に変化が訪れるのでは、と期待している。とはいえ、そういう人材を見つけることこそ、難しい訳だが。

よし、明日のために今日は早めに寝よう。おやすみなさい。

2023.09.26 25:18

本日お昼頃、ピクチャーロックの知らせが届く。撮了して、編集を開始してからおよそ1ヶ月。他の映画なら早いように感じるが、今回の体制ならかなり時間がかかった方ではないか。それでも、一旦ここまで辿り着いたことに安堵すると同時に、残された整音の期間にゾッとする。

本日も業務はかなり遅くまでかかったが、4年に1度の大プロジェクトなるものが、瓦解の兆候を見せ始めている。というのも、決まっていた撮影時期がリスケになり、延びるという噂が広まっているからだ。学内の噂話なんてものは、殆どが真実になるので、おそらく今回もリスケになるのだろう。問うことは、私にも少しの猶予が生まれるというわけで、否、それは甘いのだろうか。

とはいえ、業務を終え、ひとまず家に帰る気にはなれず、編集を終えた古川くんを引き連れ、カナリヤ常連の重田さんと晩御飯に向かう。途中、故あって、重田さんの出演している劇団シアターOMさんに藤田和日郎氏へのお手紙を届け、我らが心の故郷、ガストへと赴く。本当は寿司だとか、トンカツだとか、そういうものを食べたかったのだが、なかなか夜も遅く見当たらず、仕方なくガストへ。

私は現在、絶賛ダイエット中ということもあり、高タンパクで低脂質な鶏のグリルを注文。古川くんは、最近出来た彼女が原因か、編集を一旦終えられた幸福からか、それとも両方か、とにかく上機嫌だったので、普段は少食にも関わらず、バカの全部乗せカレーみたいな商品を注文していた。いやぁ、久しぶりにこういう時間を過ごした気がする。連日の勤務疲れと寝不足、それからランニングをしたことの筋肉痛で、なかなか帰路は眠気に襲われていたが、それでも久方ぶりにゆっくり食事を摂った気がする。

明日は、朝から起きられれば、大学の方を午前中はエスケープさせてもらって、気になっている『アリスとテレスのまぼろし工場』を鑑賞したい。ただ、これを書いている時間を考えると、朝一番の上映には間に合いそうもない。最近見た『グランツーリスモ』がなかなか楽しく、良い作品だったので、最近は映画館熱が再来している。可能なら、現在都内で上映されている『スキンレスナイト』のリマスター上映も駆けつけたかったのだが、それは関西上映を待つしかなさそうだ。

ここで今後の公開予定の映画で見るべき作品をリストにしておこう。見る”べき”というのは、単に私が見たいと思っている作品で、特に絶対見に行くと決めているものには、星を打っておく。未来の私よ、このリストの映画を見る時間を作るのだ。頼んだぞ、、、

○ 9/29公開 沈黙の艦隊 吉野耕平(ハケンアニメ!の監督だから)
○ 9/29公開 まなみ100% 川北ゆめき(いまおかしんじ脚本・伊藤万理華出演)
○ 10/6公開 白鍵と黒鍵の間に 冨永昌敬(ジャズをテーマに一夜モノ映画とくれば外せない)
☆ 10/6公開 イコライザー アントワーン・フークワ(好きな映画の続編なので)

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