見出し画像

2022年を振り返って

こんにちは。堂ノ本です。
2022年ももうすぐ終わり。今年もいろんなことがありました。今日は、ざっくり振り返ってみようと思います。思い返せば、新年の記事でこんな目標を立てていました。

さあ、一つ一つ振り返ってみましょう。

1、長編映画の監督を2本する

これは結局0本でした。自主制作予定だった映画は、諸々の事情のもと制作が思うように進まず、別の企画では、出資予定の方に不幸ごとがあり、不可能に。踏んだり蹴ったりでした。結局、『海底悲歌』からの制作から2年が過ぎても未だ、新たな映画を作ることができませんでした。ごめんなさい。

2、スタッフとして、他監督作品の現場に入る

これは半分達成です。現在、OP PICTURES FESにて上映中の高原秀和監督の『さあやとこはる』という作品にて、助監督で参加いたしました。めちゃくちゃ楽しかったです。いろんな先輩方のいろんな考えが見られて、ああ映画っていいなって思った瞬間がたくさんありました。ただ、肝心の現場前日にコロナに感染。。。踏んだり蹴ったりでした。

あ、今度シネリーブル梅田での上映にて、登壇させていただくので、是非とも皆様ご覧になってください!

それから、学生の模擬撮影授業にて、成田裕介監督のもと初めてお芝居の経験を得ました。といっても、たった1シーン、尺にして3分程度の経験でしたが、私の未熟な演出人生においては、めちゃくちゃ大きな経験でした。芝居っておもしれぇえ!ってなりました。

3、新作映画新作映画鑑賞100本。ピンク映画再鑑賞100本。合計300本鑑賞

これは完全に未達成です。新作映画の鑑賞本数は、73本でした。ピンク映画の再鑑賞については、数えられていませんがせいぜい50本くらいだったと思います。結局、合計213本にとどまりました。
いやぁ、もう少し勉強しなくてはいけません。

一応、2022映画ベストテンを発表します。

  1. コーダ あいのうた  /  シアン・ヘダー

  2. ケイコ 目を澄ませて / 三宅唱

  3. THE FIRST SLAM DUNK  /  井上雄彦

  4. 扉を閉めた女教師  /  城定秀夫

  5. X エックス  /  タイ・ウェスト

  6. マリグナント 狂暴な悪夢  /  ジェームズ・ワン

  7. 春原さんのうた  /  杉田協士

  8. 月夜の密通 ゾロ目の人妻  /  石川均

  9. 犬王  /  湯浅政明

  10. ウエスト・サイド・ストーリー  /  スティーブン・スピルバーグ

番外として、昨年度上映ですが、『東京クルド』『東京自転車節』が素晴らしいドキュメンタリーでした。旧作で今年印象に残ったのは、デヴィッド・R・エリス監督『セルラー』でした。

2022の変化について

さ、このどうしようもない体たらくな目標達成率は横に置いておいて、、、私にとって2022は、2021に比べて大きな変化を伴った年でした。まず、フリーランスでYouTubeやらVtuberの編集・整音業務を行ったり、昔の馴染みにプログラミングの仕事をいただいたりして生活していた昨年とは違って、4月から大阪芸術大学の研究室に勤務するようになりました。

経済面での安定は、同時に、私にハングリー精神や焦燥感を奪い去った気がします。早く映画を作らなくては、という感覚から、じっくり考えて作っていこうという感覚にシフトされていきました。それはいいのか悪いのか、私にとってはわかりません。けれど、今までアイデアの種が映画ばかりだったのに比べて、今年考えた企画の数々は、より身の回りの出来事や、身近な人間にスポットを当てたものばかりでした。また、文学や音楽に触れ合う機会も多く、学生の実習作品に付き合う機会から、より自分自身の映画のスタンスを見直す機会も多くありました。

今年も何も生み出せなかった私は、来年も何も生み出せないかもしれない。そんな不安が、実はあります。映画にはやはりお金が必要で、人手が必要で、時間が必要です。何も生み出せないまま、『海底悲歌』の記憶だけを抱えて映画をやめていくのかもしれない、そんな不安が確かにあります。

けれど、2022年に向き合った映画以外の人やモノは、私に大きなものを残していると感じます。もし2023年、映画を作る機会があるのなら、それはきっと『海底悲歌』とは大きく異なる映画だと思います。

ピンク映画との向き合い方

学生時分から、私はピンク映画を作ることだけが生き甲斐であり、人生の目標でした。それは今も変わりません。私はやっぱりピンク映画が作りたい。
けれど、ピンク映画ってなんなんだろうと、考えてしまいます。これまでは先人の作ってきたピンク映画然とした作品を、漠然と「ピンク映画」と捉えてきました。

けれど、最近はこう考えています。「自分の作りたいものを作って、それが自分にとってピンクだと感じられれば、それでいいじゃないか」と。私の中での凝り固まった狭いピンク観が、2022年の経験によって、グッと広がった気がします。

病気の収束?

覚えている人覚えているかもしれないが、私は一側性難聴、いわゆる片耳難聴を患っている。

それがどういうわけか2022年の中盤あたりでパタリと進行が止まった。お医者さんがいうには、もう半年以上進行が止まっているらしく、成長期も過ぎたので、これ以上悪くならない可能性もあるんじゃないか、とのこと。事実、今になっても悪化の形跡はなく、むしろ好転しているのではないか、とさえ思う。これは今年1番嬉しかった出来事かもしれない。

人間の心理とは面白いもので、悪化し続けると思っていたものが止まると、完治以上の喜びを感じる。結局、右耳は全く聞きづらいままなのだが、それでも聴力は残っているし、嬉しい。

来年、やりたいこと

2022年というのは、目標は達成できず、映画というジャンルで言うと、踏んだり蹴ったりの年だったのだが、総じて考えると悪くなく、心身健康のまま楽しく一年を過ごした。となると、やはり2023年は映画だ。映画の年にしなくてはならない。

けれどあまり深く考えても仕方ないので、今企画を進めている映画をまず作り切ろうと思う。大学を卒業して以降、何度目の正直になるだろうか。早く映画を作りたい。

それから来年は、全体的に読書体験の時間と、一日一日を丁寧に生きることを目標にしたい。後者は漠然としているが、例えば定期的に日記を書いたり、noteを更新したり、そういう時間を取りたい。正直、このnoteを更新することは簡単な作業ではない。1、2時間の余暇というのは、なかなか取れないもので、平日は仕事から帰ると他のことをしたくなるし、休日はそもそもPCに向き合いたくなくなる。けれど、書くという行為は、自省を促すとともに、何か新たな自分を発見できる感覚があって楽しい。

来年は、もうすこし時間をうまく使いたい。

それから、カナリヤハウスのメンバーの一人、小林くんが就職を機に状況が決まっている。古川くんとの二人暮らし。初めての体験だ。お互いに、色々気を使うし、衝突もするし、色々あるだろう。三人の時よりもより個人の時間が多くなりそうな気がする。その面でもうまくやっていけたらと思う。古川くん、もう一年よろしくお願いします。

少しでも私のことを応援したいなと思って下さった方、そのお気持ちだけで励みになります。その上で、少しだけ余裕のある方は、サポート頂けますと幸いです。活動の一部に利用させていただきます。