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厄年会のお勤め

厄年会のお勤めで、伊文神社の大晦日の振る舞い準備をしています。

皆さん神社で甘酒や豚汁、お菓子やみかんをもらった人も多いと思います。僕も10代の頃は神社に行くとフリーで何か色々もらえてラッキーみたいな気持ちしか持っていませんでした。

あれは神社が振る舞っているものだという感覚でした。神主様も大変だなー、と。しかしそうじゃない、ということが厄年会の仕組みを理解していく中で分かりました。

神社で振る舞いがある地域は、といっても僕は西三河エリアしか知りませんけど、あれは40歳の男性諸氏が自腹を切って支払っているものなのです。

僕が聞いている中では、碧南市の大浜地域が最も強烈で、1人あたり100万円ほどの出費があるそうです。当然そんなお金を突然支払うことなんてできないので、20歳頃から積み立てがはじまるそうです。

伊文神社の厄年会の行事が特殊なのは年末だけでなく、夏は祇園祭でお神輿担ぎがあり、それが前厄・本厄・後厄の3年間の奉納があります。合計でいくらになるのかは、参加人数によって異なります。全部でだいたい15~20万円?僕もまだ定かじゃありません。

頭数が少ないとお金の負担も多くなるので、参加者を募るのにも必死です。僕は西尾中学校1999年卒業ですが、男性だけで110人ほどいます。今年、お神輿に参加してくれたのは50人ほどでした。

慣行で、同級生の女性陣が厄年でもないのにお手伝いをしてくれます。これは完全に心意気ですが、男性と同じほどの人数が関わってくれて、ドリンクや食べ物を運んでくれて手助けをしてくれます。

基本的に、誘うと皆んな嫌がります(笑)。

それでも何回か声をかけると、渋々承諾してくれて、参加してくれると楽しんでくれます(きっと本心で)。何回も誘いの連絡を入れるのは、誘う側も誘われる側もけっこうなストレスです。お金も労力も取られますから、突然連絡がきて、本当に迷惑な話しです。

ですけど、そこで思い出すんです。「子どもの頃ただでお菓子とか甘酒もらえて嬉しかったなー」と。人知れず、ペイフォワードの精神で清々しく振る舞いを受けていたことの恩恵に気が付くと、しみじみ自分の小ささを感じます。でもそこで、自分も40歳で逆の立場になれるというチャンスを得られるんだと思うと、悪くない伝統行事じゃないでしょうか。

みかん5000個、豚汁とお菓子を1200人前用意しています。皆さん大晦日は伊文神社にぜひお越しください。

ぼくは年越しをしてから、毎年恒例のピッツェリアオーシャンで元旦営業が朝6時からあるので梯子仕事です。皆さんもせひ梯子して来てください。

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