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2021年9月22日 石が欲しい

唐突に。突然に。前触れもなく。
石の付いたアクセサリーが欲しいという強い思いがそうやって頭を占領している。「なぜ今?」より「欲しい」が勝っている。

アクセサリーといっても、指輪はし慣れていなくてずっと結婚指輪のみ、ネックレスは金属アレルギーもあって難しい。唯一楽しめるのは(アレルギーフリー素材の)ピアス、そう、石の付いたピアスが急に欲しくなっている。


本物の石は高いしこれまでなかなか手が出せずにいて、手元にあるのは金属そのものやガラスやビーズのものばかり。
ひとつだけ自分的バブルの頃(結婚前残業月60時間みたいな働き方をしてた頃)、本物の石の付いたいい金属のピアスを買って、勝手に勝負ピアスだと位置付けて、大事な場面でずっとお供してもらっていた。

この勝負ピアスはそれ自身が強運の持ち主だ。
健康診断で訪れた普段行かない病院の待合の椅子で(今思うとどうして健康診断に勝負ピアスをしていったんだろう、なんだけど)、外した時にキャッチを落としてしまい、さっと探してみても見つからなかったから諦め半分で帰りに受付の係の方に事情を伝えておいた。すると、後日見つかりました!と連絡をいただくことが出来、無事戻ってきた。
付いている石は作れる最小じゃないかっていうサイズのもの、リビングでその石が外れてしまって落ちた近辺を探しても見つからなくて、いよいよもう覚悟を決めないと…とぼんやり見つめた視線の先で光ってくれたり。
やっぱり石ってすごいのかも、と、勝負ピアスの強さを感じてたからこれまで他の石のピアスを求めて来なかったのかもしれない。

今求めているのはトルコ石のピアス。色も強いし、合わせる服やつける場面を選ぶことになるかなとこれまで手に取ることがなかった。よくポストに組み合わせられているシルバーはアレルギーがでてしまうし。でも、なぜか急に強く欲している。

何かに巻き込まれる暗示かな、自分弱っているのかな、とぼんやり思いながらweb検索していたのが昨日の夜。
そうして今日になったら、うわーやだー無理だー関わりたくないーという事態に巻き込まれることになってしまった。誰かが何とかしてくれるという思考の持ち主が何とかなるよを繰り返し続けこじらせた大量のデータ処理だ。たとえ糸口が見つからないことでもなんとかしなければと骨を折ることはこれまでも何度もあった。けれど、今回はそんな事態の原因はそういう人がひとりでやったことにあって、こちらが時間も労力も割いて何とかしたとしても、その人の得にしかならない訳で(会社的には元に戻って当たり前、プラマイゼロ)。自分勝手にやるだけやって面倒なことは誰かにお任せ、そんな人のためにかぁ…やっぱり心の底から関わりたくない。
これだったか…と、諦めというのか残念だけど辻褄があってしまったというのか。私の第六感、危険察知能力、もう少し早く発動してくれたら今日在宅にしたのにな、そしたら回避できたのかもしれないのにな…そんなもやを吹き飛ばしてくれるのが、きっとトルコ石のピアスってことなんだ。
できればポストや組み合わせられる金属は金(ポストは樹脂やチタンでも)で、イメージでは他の石はついていないシンプルな、丸より角のある形の方がしっくりくるような、チェーンの先で揺れる感じよりかは耳にしっかり密着するような。素敵なモノに出会えるといいな、出会いたい、否、必ず迎えに行くから待っててよ、だ。

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学生の時の友達から久しぶりにLINEが来た。この時期毎年嫁ぎ先で作っている作物を送ってくれる。なんだかんだこの時期と年賀状でしかやりとれなくなって何年も経っている。
近況を報告しあった後彼女から「isehioはisehioを保ってるね!」と送られてきた。「保ってるね」初めて言われた。
自分を保つ、か。日々ぐらぐらしまくっているけど、私は私を保ててる?のかな?考えることが一つ増えた気がしている。

早いところ色にあったデザインのトルコ石のピアスを手に入れよう。理由はわからないけど自分がほしいと感じるならきっとそれが正解ってことだ。今私は石の強さを欲しているってことだ。
きれいなターコイズブルーの石を身に着けることが、腑に落ちないことに向き合う諦めの一押しとなり、ぐらぐらしながらもなんとかバランスを取っていくことの一助になる。きっとそういうことなんだと信じて。

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