こんな秋の夜長だから
僕に少し時間をくれないか


こんな秋の夜長だから
君と一緒にお話がしたいんだ


こんな秋の夜長だから
君の声を聞かせてくれないか


こんな秋の夜長だからこそ、
小さな小さな内緒話を。


あんなに大きな月を見ていると、
珍しく寂しくもなったりするんだよ


色んなことを考えたけど、
やっぱり思い出すのはいつも君のことだったりして


ちょっと前に行ったパン屋さんで
栗とさつまいものベーグルを買ったんだよ


君にも写真を送ったよね？
すごく優しい味がしたんだ


そういえば君の飼っているお魚さんたちは元気かい？
水槽のライトアップも秋仕様にしたんだって？


街から聞こえてくる音楽もなんだか楽しげだよね
今年もハロウィーンは賑やかになるのかな


今度会ったときに行きたいところでも考えておいてくれよ？
前に君が言ってた庭園のあるケーキ屋さんでもいい


あぁ、そうだねもう10月か
なんだか年末もすぐに来ちゃうんだろうね


なんだかあっと言う間だよね
君は大丈夫？


え、何がって？色々だよ、色々
ははは、その調子なら大丈夫だろうね


うん、分かってる
君ならきっと上手くやれるさ


だから必ず、楽しむことも忘れないで


そうそう、大分冷え込んできたからさ、
ちゃんと暖かくして寝るんだよ


こんな秋の夜長だから、
きっと素敵な夢が君を待ってるはずさ


おやすみ