キャンセルカルチャー(cancel culture)は学術研究を萎縮させる

キャンセルカルチャー(cancel culture)とは、個人や組織、思想などのある一側面や一要素だけを取り上げて問題視し、その存在すべてを否定するかのように非難すること】

「炎上」と「論争」の違いとは? 実際に“キャンセル・カルチャー”を経験した歴史学者が斬る

僕もターゲットになったことがあります。
僕のは「本筋で論破できない個人の、本筋とは違う側面で攻撃できる要素を取り上げて問題視し、その存在すべてを否定するかのように非難すること」。


この場合の「本筋」とは、9条護憲を批判する僕の憲法論です。それとは全く関係ない僕の大学の学部3年のゼミ生たちのグループ研究で、そのタイトルと研究手法に誤解を生む要素があり(それはそれで謝罪して研究を継続したのですが)、「改憲派の伊勢崎が指導するゼミ」として炎上した事件です。


(その研究発表当日のゼミ指導教員としての僕の謝罪はここにあります。 当日の観客の中には、その炎上に一役買った人物が多数見受けられましたが、ゼミ生たちの研究内容の完成度に圧倒されて、進行に何の支障になることもなくスゴスゴと帰ってゆきました)


この炎上事件には大手新聞が注目して取材を受けましたが、その中で唯一記事化したのは(それも研究の中身を見ずに炎上だけに執拗にこだわった)”朝日新聞”だけです。


その後は、ゼミ生の安全のことを考えて沈黙してきましたが、彼らも無事巣立ちましたので、改めて、【学術研究を萎縮させるキャンセルカルチャー】の問題として提議したいと思います。朝日新聞に限らず、その他のメディアの方々。お声かけをお待ちしております。


ちなみに、この炎上事件から一年以上たっても、ある護憲派の人権派弁護士と呼ばれている人物は、「伊勢崎の改憲の主張には理解できるものもあるが、あのゼミ研究を指導した人間だから…」と自身のSNSでしつこく発言しています。僕は正々堂々と議論するつもりですので、共通のお友達の方々、ぜひ本人にささやいてあげてください。


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