ここは、羽田空港、国際線ターミナル。

8歳くらいの男の子が、大声でママに熱弁している。

「日本を代表する施設に、ブスが働いてちゃだめだと思う」

「世界の名高るスカイトラックスが、世界ランク５位に認定している空港になんでブスが働いているの？」

「日本の玄関に、ブスがたくさん働いていて、どうかしてると思う」

子供は、常にわんぱくで、純粋でとても素直だ。

僕は、とてもとても、悲しく複雑な気持ちになった。

繰り返すが子供は、とても純粋で、わんぱくだ。

なんでも物事を素直に吸収する。

子供に罪は、ないと思う。

子どもたちがいる場面での言葉使いや、ふるまいって、とてもとても大切だなって。自分も気をつけようと思った。

内心、クソガキだなーと思ったが、クソガキを生み出すのは、僕らクソ大人だと思うし、そのクソガキと言う表現すら、よくないなと反省した。

ママは、ブスブス言っちゃだめでしょと、笑いながら注意していたが、

子供は、「なんでパパとママは言っているのに、僕は言っていいの？」

と思ったんじゃないだろうか。

日本の心は、美しく、けして、ブスではないと思う。

羽田のスタッフは、日本の玄関として、とても美しくブスではないと思う。

（ブスブス言ってる人が増えるとほんとに色んな意味でブスになってしまうと思う）

人は、外見じゃないことを、わかる大人に育っていってほしいなと、他人ながら思ったのであった。

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ブスの熱弁が終わった後、子供は次なる疑問をいだいて、ママに聞いていた。

「なんでKOREA　AIRばっかり止まってるの？反日が凄いのに」