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読んでもオモロイ演芸台本

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漫才台本、落語台本、浪曲台本!放送になったものや寄席でかかったものを中心に、時にはボツ台本も公開するかもです。演芸、お笑い業界の方々、作家業にご興味ある方、お笑いファンの方など、… もっと読む
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#演芸番組

読んでもオモロイ演芸台本❶ なすなかにし「納得できません」

●番組名 NHKラジオ「上方演芸会」●収録地 北海道日高町●制作日 2015.1.2 『納得できません』 演:なすなかにし 那須「今日は大阪から参りましてね」 中西「まいど〜!ようお越し〜!」 那須「なに、その不自然な浪花(ナニワ)のノリ!?」 中西「笑いの本場大阪から、笑いの伝道師がやってきましたで〜」 那須「恥ずかしい恥ずかしい。どんだけ面白感、アピールしたいねんな」 中西「まあ実際、大阪は漫才師が多い町なんですよ」 那須「そういう土地柄やね」 中西「あ

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読んでもオモロイ演芸台本❷ 大木こだまひびき『マニアの心理』 制作マル秘エピソード!!

ども。イシヤマです。 「こんなネタを書いてきた」の第2回目でございます。 今回は、大木こだまひびき『マニアの心理』をご紹介いたします。 なのですが、今回は台本公開の前に 制作にまつわる『マル秘エピソード』をご紹介してみたいと思います。 さして『マル秘』でもないんだけど、引きがええかと思て付けてみましたヤラシイな。 このネタは、当時、若手作家育成のためにNHKが立ち上げた「BK台本研究会」というものがありその一環で書かせていただいたものでございます。 なんとなんと

読んでもオモロイ演芸台本❷ 大木こだまひびき『マニアの心理」本編

というわけで前回投稿の「台本制作マル秘エピソード」から、本編のご紹介です。

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読んでもオモロイ演芸台本❸海原やすよともこ『見かけで勝負だ!』

【前説】 当時すでにお二人は『大阪vs東京』ネタで売り出しておられ、「他の切り口」でのネタをということでこのようなネタを書きました。確か『プチ整形』が流行りだした頃だったでしょうか。この頃、小浜師匠がご存命で、中山美穂が美人の代名詞だったこともわかります。全体的に固有名詞に時代を感じる1本。「ハエ取り紙」は、やすよさん年齢的に知らんかったかも。わら。 タイトル『見かけで勝負だ!』 演:海原やすよともこ ●収録地:大阪府岸和田市 ●制作日:2002.11.8 ともこ

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読んでもオモロイ演芸台本❼ シンクタンク『人生にスパイスを』

先日(2020.6.24)開催された『関西ライターズリビングルームオンライン』にて、演芸作家のあれこれをお話しさせていただきました。 「作家にとって良い演者とは」という話になった時、私は「台本の行間まで読んでくれる演者さん」とお答えしたのでした。若干ウロ覚えですけども。 つまり 作家があれこれ説明しなくても、台本を読んだだけでその意図やノリをスルスル〜ッと理解してくれるのが良い演者さん。 ゆえに 良い演者さんは往々にして打ち合わせも短いのです。 サクッといっちゃう

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新作落語台本 桂右團治『完全マスター』

2019年の春。東京の噺家、桂右團治師匠から新作落語台本のご依頼がありました。 ネット情報から私のことを知ってくださって、とのことでした。 嬉。 ただ桂右團治師匠といえば、江戸噺のきっちりした古典をされるお師匠さん。私のようなふざけたネタばっかり書いている作家で大丈夫なのか??という不安がまず浮かびました。 が、ご依頼文には「楽しい現代物を」と書かれてあります。 それならオケ! オケですよ! なんてお引き受けしましたけども。 さてどういう噺にしたらよいものか。

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