『上方演芸会』の収録現場をレポってみた。


NHKラジオの演芸番組『上方演芸会』。ご存知でしょうか。

毎回、演者と作家が組んで新ネタをおろすという、ガチでいかつい番組です。昭和24年から続いている超老舗。

私がお世話になったのは平成からですが、夢路いとし喜味こいし師匠や横山ホットブラザーズ師匠とご一緒させていただけたのは、この番組のおかげです。そう考えると言うてる私もなかなかの老舗だな。

先日の4月26日金曜日。奈良県御杖村での収録に同行してまいりました。

出演は(敬称略)①本目がトット、アインシュタイン、シンクタンク

②本目がスマイル、酒井くにおとおる。


私の担当は、シンクタンクさんでございます。

口演台本はこちら!!

https://note.com/ishi817/n/n47764dceaecf

※「こんなネタを書いてきた」マガジンにて有料公開中


さて

シンクタンクさんといえば。

私が駆け出しの頃、プロと名乗ってええのんか?いーやいや、まだあかんのちゃう?ぐらいの時期に、あるイベントで漫才台本を書かせていただいた、それが初めての顔合わせ。

あれは確か、私、おなかに上の子がおった時ですわなあ。

という記憶が確かならば、約18年ぶりのコラボと言うわけです。

さて収録当日4月26日金曜日。NHK前からマイクロバスに乗り込み、一路、奈良県御杖村へ。


のどかな山間の風景が広がってきました。

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会場の「御杖村開発センター」

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マスコットのつえみちゃん。頭に「甲斐」と付けたくなった人は昭和な人。

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本日の予定。

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おおおお。

村の振興に一役買ってる感じで、ええやんか。


作家とスタッフの控え室は、食堂を開放してくださっておりました。

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興味深きは食堂メニュー。


コーヒーではなく、コーヒ。

コーヒが300円でアイスコーヒが350円、50円の差が何か気になるがしかし、アイスコーヒ350円とラーメンが400円の50円の差はより心乱れる値段設定やな……、……待てよ、焼そばと焼めしもか、50刻みの法則はいったい……


思索を巡らせていると

リハーサル始まります!の声が。

わっかりましたー。と、作家陣、つれもって会場へ。


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作家陣。

単なる見学。

まあね。ここまでくると作家の仕事は特にないのです。

優雅にリハを見学なのです。


忙しいのは、ディレクター氏をはじめとするスタッフさん、アナウンサーさん。

「上方演芸会」では、オープニングでご当地の紹介をするのが定例です。

村の紹介原稿を秋鹿アナウンサーが読んでおられます。

ふむふむ。なるほど。

御杖村は、ほうれん草が名産なのですね。

作家陣、優雅に村の情報を仕入れます。



リハが終わると、お弁当タイムでございます。

地元のお弁当屋さんのお弁当なんですって。そうそう、さっきのリハでほうれん草が名産って言うてはったよね。楽しみ楽しみ……


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ほうれん草、入ってないんかーい、っと。

しっかりツッコむ作家陣。

「あ、でも俺、ほうれん草、苦手やからよかったわ」

とは、大御所作家、大池晶先生であります。


この方、すごい方やねんで。

NHKの漫才コンテスト番組ではいつも審査員席に座ってはります。だいたいハイヒールリンゴさんの隣に座ってます。←イメージ。

すごい方やねんけど、超お子ちゃま口の、あきらちゃん。青いもんが嫌い、野菜はほぼ嫌い、いろいろ嫌いなもんの多い方でして、

居酒屋で料理取り分ける時、「あ!それ入れんといて!」「あ!それのけといて!」って何回言うことやら。

これ、関西演芸作家協会あるある。

どこかで言うてええよ。


そうして、ほうれん草なしのお弁当をいただいていると、

プロデューサー氏が現れて

「食後にどうぞ」

と、地元のパウンドケーキを差し入れに来てくれました。

「ほうれん草が入ってるみたいですよ」

とのこと。

ははははは。

ここへきてほうれん草が。

大池先生、残念ですな!このケーキ食べられませんな?

「俺、お菓子の中に入ってんのは大丈夫やねん」


へいへいへいへい!

こういう子、おるなあ!

チーズは嫌いやけど、ピザは食べれるとか言う子。


まあよかったですやん。ほたらケーキよばれなはれ。


美味しいですか?よかったよかったよかったね。ほうれん草のパウンドケーキ……

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ほうれん草、入ってないんかいー、っと。


ゆず

って。



こっちのが、ほうれん草入りですかね?

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秋鹿真人アナウンサー登場。



この方もすごいねんで。
Eテレの『にっぽんの芸能』などで、石田ひかりさんとともにナビゲーターをしてはるアナウンサーさんやで。


そやからな

パウンドケーキを持っても


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置いても

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品があるやろ??

教育番組風味の品があるやろ??


カメラをパンすると

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おもろい顔してみてるやろ??

おもろい顔してみてる、右の人が大池晶先生やで。

左は村上太先生やで。

食後、ケータリングのカレーせんべいに突入中。

お腹がふくれて機嫌がよいと見える、あきら。

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ずっとこの顔やけん。



さて私は本番まで、館内散策しよーかの。

道案内。

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館内に御杖村の石灯籠。

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石灯籠の前に、ケータリング。

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客入れもほぼ終わり

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熱気が高まる中、本番スタート。

舞台袖には出演者さんが続々待機。

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ピリッとしつつも、なごやかないい雰囲気。

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5組の収録がすべて無事終わり、

改めてシンクタンクさんのもとへ。

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本番終了後のほっこりスマイル。


タンクさんがぽそっというてくれはった言葉が嬉しかった。

「台本、めっちゃやりやすかったなあ」

これね、作家としてかなりの褒め言葉なんです。


「またやりたいなあ♪♪」が付くと、さらにエクセレントなんですよね。


かくして長い時を経て顔を合わせましたる3人、

さてさて、どんな漫才に相成りましたか。

お時間合いましたらぜひともお聞き下さいませ。

6月1日(予定)
トット、アインシュタイン、シンクタンク、

6月8日(予定)
スマイル、酒井くにおとおる



#トット  #アインシュタイン  #シンクタンク  #スマイル   #酒井くにおとおる

#漫才台本




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