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ワールドイスラミックコールソサイエティ財団とスワルダッハブ

前回は、スーダンとスワルダッハブ前スーダン大統領について書きました。今週は25日から29日までスーダンに行ってきたのですが、その超本人、スワルダッハブ前スーダン大統領にお会いしてきました。また、産業大臣や外務省アジア局長、ほか多くの経営者や有力者たちに会い、色々なお話をしてきました。

スワルダッハブ前スーダン大統領(本名:アブドゥルラハマン・スワルアルダッハブ、1934年スーダン・オムドゥルマン生まれ)は、20歳で国軍大学に入り、4年後に少尉となり卒業しました。ヨルダン、米国、英国の士官学校にも留学経験があり、中東アフリカ地域を中心に多くの政府中枢部の方々との親交も深い方です。

(スワルダッハブ前スーダン大統領と/ワールドイスラミックコールソサイエティ財団本部にて)

スワルダッハブ前スーダン大統領は、1970年にヨルダンで停戦委員会を統率し、 1975年にスーダンに戻りスーダン民族解放運動を指揮、1984年にスーダンの防衛大臣、85年86年とスーダンの大統領を務めました。大統領を引退された後は、世界60カ国に拠点を持つワールドイスラミックコールソサイエティ財団の代表を務めており、現在まで約30年間そのポジションで活動されています。スワルダッハブ前スーダン大統領は現在82歳。ご高齢ではありますが、まだまだお元気です。

彼が代表を務めるワールドイスラミックコールソサイエティ財団は、対立関係にある国を対話で解決させようと仲裁役をされてたり、貧しい地域に学校や病院を建設したり、また各国間の留学生交流をされたり、教育と医療を中心とした国境を越えた社会貢献活動を大規模に展開されています。

財団が設立した学校の数はスーダン国内に約200校、スーダン国外に約200校、計400校の学校を設立・運営されています。財団の名前はイスラミックコールソサイエティですが、イスラム教以外の国々でも支援活動をしており、アフリカでは34カ国に拠点を持ちます。

(ダンフォディオ石油の社長、役員たちと)

財団の傘下には、銀行・建設・資源・教育・医療等、多種多様な分野でグループ企業を抱えており、グループ企業の収益が財団の活動資金となっています。スーダン国内では免許を持つほとんどの銀行の株主でもあり、巨大な鉱山グループも多く傘下に抱えています。その収益源の規模は計り知れません。

ワールドイスラミックコールソサイエティ財団の代表を務めるスワルダッハブ前スーダン大統領は、ある意味、世界的な影響力では現大統領を上回り、現大統領もスワルダッハブ前大統領の所に色々相談に来るとか。また、アラブアフリカ社会では相当尊敬され影響力のある方です。

そんな方にお会いしたのですから、久々に手に汗握りました(笑)さて、その財団と日本人の知らないスーダンという国のをお話をしましょう。

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