アイドルファンのネットワーク分析

社内外の勉強会にちょくちょく参加していて、そのときの報告資料が10本くらい眠っているので、もう一度振り返って成仏させる。まずは僕の名刺といってもいいであろう、会社の先輩の平田さんの自由研究発表会で発表した、ハロプロ×分析ネタから。僕の私的な部分と技術的な部分両方がわかる、個人的には大好きなネタ。2017年9月に作成したもの。


分析の背景は2017年に下記を体験したこと。
①℃-uteにはまって℃-uteオタの諸先輩をTwitterでフォローした。
②あれ、諸先輩たち℃-uteだけじゃなくてモーニング娘。とかアンジュルムも詳しいんだな。アイドル好きなのかな。
③いや、そういうわけではなさそう。48やスタダについてつぶやくことは少ない。同じ事務所内のアイドルが好きになっているようだ。
④そうか、所属事務所が同じだと、同じコンサートに出たり、グループを超えてユニットを組んだりすることで、ファンの拡がりがあるんだな。
⑤この現象はハロプロ以外でもそうなのだろうか。つまりAKBが好きな人はSKEも好きで、乃木坂が好きな人は欅も好きで、ももクロが好きな人はエビ中も好き。

分析の背景

この現象が他グループでも存在するか、TwitterのフォロワーIDを収集することで検証した。計測方法は↓のスライドの通り。共通のフォロワーがいるってことはファンが重複しているってことだよねっていうロジック。

フォロワーが被っている=ファンが被っている

では、結果を紹介する。

色が同じだとやっぱり近い。だけど全ノードがそうではない。

この図は下記のグループのフォロワーIDを取得し、その近さをネットワークで示したもの。ノードの距離が近いほどフォロワーが被っていると見なせる。

  • ハロプロ(モーニング、Berryz、℃-ute、アンジュ、Juice、こぶつば)

  • 48(AKB、SKE、NMB、HKT、BNK、JKT)

  • 坂道(乃木坂、けやき坂)

  • スタダ(ももくろ、エビ中)

    ※カントリーガールズがなくてごめんなさいね。

同じ事務所は同じ色にしているのでわかるが、同じ事務所ほど近い。ただし離れているグループも3つある。左下のJKT、右下のBNK、左上のももクロ。最初の2つが離れているのは「国外だから」で説明できると思う。ももクロについてはよくわからない。「よそのグループから新規ファンが流入しにくい」とも、「よそのグループにファンが流出しない」ともとれる。これはどちらかはわからないが、「もののふファンはアイドルが好きな人ではなく、ももクロが好きな人なのでDDが少ない」というのは当時しっくりきてそうまとめたら、もののふファンの方にとても喜ばれてアクセスが伸びていたので、良い結論だったとなんとなく満足していた。

これが4年前くらいのお話。この資料を振り返って今だったら、こういう分析してみたいと思った。

  • ある日、あるグループをフォローしたiさんを対象とする。

  • このiさんのフォロー先を追い続けて、何日後に別のグループをフォローしたかを観察する。この別グループフォローまでの平均日数t(日)はグループによって違うのか。

  • モーニングをフォローしてアンジュルムをフォローするまでにはt=180日だが、アンジュルムをフォローしてからだと90日しかかからないとか。それが48だったら~とか。

  • ちなみに僕の場合、℃-uteアカウントフォロー後、モーニング娘アカウントをフォローするまでに2年くらいかかったので730日くらいです。

これを検証するデータを実は持っているので元気な時にやるかもしれません。ではまた。

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