新紙幣

キャッシュレス時代なのになぜ新札を発行するの?

近畿でライフプランデザイナーをしております石野です。

2024年から新紙幣が発行されることになりました。

日本の紙幣印刷技術は世界トップクラス!
そのおかげで、偽札はほぼ出回っておらず、日本円の信用度はとても高いです。(それがゆえにリスク回避資産です)

次のお札はどんな技術が使われるのか、個人的にはとても楽しみです。

しかしながら、キャッシュレスが普及し始めているのに、なぜ新紙幣を発行するの?

と思われている方も多いのではないでしょうか。
その疑問にお答えします。

新紙幣発行の目的

①タンス預金を市場に回す
2013年から日銀が異次元金融緩和を行っており、大量にお金を市場に回したいのに、その大部分はタンス預金として眠っているとのことです。
(これでは消費が促進されず、物価も上がりません)
新紙幣になることで、このタンス預金を市場に炙り出したいとの狙いですが、旧紙幣も継続して使えるため、あまり効果がないと思われます。

②キャッシュレス化を促進するため
メインの目的はこちらです。
お金を新しくするのにそのお金を使わないようにする???
矛盾しているように見えますね。

金融機関やお店の立場になって考えてみると、決済端末をすべて新札対応にしなければなりません。
日本のお札が高い技術で作られているせいか、それを読み取る機械って結構コストがかかるんです。
そんな時に「キャッシュレスの端末に切り替えたほうがコストが安い
であれば「うちの店は現金扱わず、キャッシュレスでいくか!」
となりますね。

日本人は島国民族なので、保守主義で変化を避ける傾向があります。
それだけが原因ではないですが、海外と比べ、キャッシュレスが大変遅れています。来年2020年にはオリンピック、2025年には大阪万博と、海外マネーを手に入れるチャンスです。海外ではキャッシュレス決済が常識となってきているのに、日本ではまだ日本円しか使えないとなれば、大きなチャンスを逃します。(オダギリジョーさんのCMでもおなじみですね)

2020年に向けて、国も本気を出し始めています。

この記事が参加している募集

お金について考える

国民のマネーリテラシー向上に向けた記事を書いていますので、サポートは辞退させていただきます。そのお気持ちで記事のシェアをしていただけるとありがたいです。