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『やがて君になる』を読んでいるときに流れる脳内HIPHOPプレイリスト

『安達としまむら』が最高すぎて自分が百合好きであることを知った。その流れで『やがて君になる』を読んだのは自然の流れだったと言える。
『やがて君になる』が最高だったのは言うまでもないのが、なぜか『やがて君になる』を読んでいると脳内でよくHIPHOPが流れることに気が付いた。
もしかしたら百合とHIPHOPは最高に相性がいいのかもしれない。なのでここで紹介することにした。
断っておくとこのプレイリストは『やがて君になる』を読んでハイになっているときに流れる曲というだけだ。必ずしも作品の雰囲気に合ったものではないということを留意しておいて欲しい。

1曲目
DMX『Party Up』

みんな大好きDMX。映画の予告にDMXを使えば大体面白そうに見えてくる。
『やがて君になる』ではキスしたりとかそういうシーンで流れる。何故流れるかはわからない。気分的に盛り上がっているので丁度いいのかもしれない。

2曲目
Vince Staples『WAR READY』

自分が一番好きなアーティストがこの男、Vince Staples。
歌詞はざっくり言うと「生まれる前からリアルと戦う準備はできてるぜ」という曲。
侑が燈子の心の闇へ踏み込もうとするときや、京都編の沙弥香が覚悟を決めたときなど、物語上重要な場面でよく流れる。
先ほど「作品の雰囲気に合ったものは一つもない」と言ったが『WAR READY』だけはやがて君になるのテーマソングにしてもいいかもしれない。マジ最高。

3曲目
スヌープ・ドッグ『Hell Yeah』

これは個人的意見だが、スヌープ・ドッグと百合は相性がいいと思う。

4曲目
SNAP!『The Power』

百合にパワーがあることは説明するまでもないだろう。
百合は人生を生きる力を与えてくれる。HIPHOPも人生を生きる力を与えてくれる。そこに何の違いがあるのだろうか。

5曲目
リンプ・ビズキット『Take A Look Around』

ジョン・ウーが監督した『ミッション・インポッシブル2』のエンディングテーマ。正確に言えばラップメタルだがそこらへんはどうでもいい。
歌詞は当時嫌われまくったリンプ・ビズキットが「はいはいみんな俺のことが嫌いなんでしょ!」と拗ねたような感じ。
拗ねると言えば5巻で脚本を改変した侑とそれに反対しなかった沙弥香に拗ねている燈子はかわいかった。
それはさておきミッションインポッシブルのテーマに乗せて「はいはいみんな俺ことが嫌いなんでしょ!」と叫ぶのはなかなかドープ。
なぜ『やがて君になる』で流れるのかはわからない。

6曲目
ラン・ザ・ジュエルズ『Blockbuster Night Part1』

ラン・ザ・ジュエルズは最高だ。
これに関しては『やがて君になる』の物語の疾走感に合わせて聞いている。
Spotifyにラン・ザ・ジュエルズがなかったのでYouTubeから引用した。
ラン・ザ・ジュエルズは白人のエル・Pと黒人のキラー・マイクからなるHIPHOPデュオだ。
この説明だけでかなり百合であることが伝わると思う。

7曲目
2pac 『2 Of Amerikaz Most Wnted』

2PACの時点でかなりの百合だが、この曲はスヌープ・ドッグがフィーチャリングしているので10倍百合だ。
さらに歌詞も「俺たち二人はかなりサグだしイケているぜ」という感じなので100倍百合。

8曲目
ケンドリック・ラマー『キング・クンタ』

百合とHIPHOPを語る過程で現在の西海岸のキングたるケンドリック・ラマーの存在は避けられないだろう。
はっきり言うが、ケンドリック・ラマーの名アルバム『To Pimp A Butterfly』は七海燈子そのものだ。正確に言えば七海燈子が『To Pimp A Butterfly』そのものだ。
そこに収録されている『キング・クンタ』もかなり七海燈子の曲だと言える。

9曲目
ケンドリック・ラマー『i』

二連続ケンドリック・ラマー。何故ならケンドリック・ラマーは最高だからだ。こちらもまた『To Pimp A Butterfly』から『i』を紹介する。
『i』はケンドリック・ラマーの中でもトップクラスに好き。
この曲もまた七海燈子を表しているのだが、それと同時に『やがて君になる』という作品そのものを表している言える。
「互いに愛し合うためにはまず自分を愛さなければいけない」は、まさに『やがて君になる』のテーマの一つだろう。

まとめ
他にも脳内を過った曲はいくつかあるが、とりあえず主たるものはこんな感じ。
最初に「作品の雰囲気に合ったものは一つもない」と言ったが、こうしてよく考えてみるとどれも『やがて君になる』によく合っている曲だったと書いている途中で気づかされた。
百合の懐が広いのか、HIPHOPの懐が広いのか。恐らく両方だ。
そういう意味でも百合はHIPHOPでありHIPHOPは百合だと思う。
これから『やがて君になる』を読む人も、読みかえす人も、HIPHOPを意識して読んでほしい。

『やがて君になる』プレイリスト

※ラン・ザ・ジュエルズの『Blockbuster Night Part 1』は含まれない

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