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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第6節・セレッソ大阪戦)

 4月5日は等々力競技場でセレッソ大阪戦です。

 前節は松本山雅戦に勝利してリーグ戦初勝利。

ホッと一安心したところもありますが、まだまだ勝ち点を積み重ねていかなくてはいけません。なにより、リーグ戦ではまだ等々力で勝っていませんから。家長昭博が言います。

「優勝を課されていると思うので、二十何勝かはしないといけないですよね。ホームで負けるチームは優勝できないと思います。そこはプレッシャーですけど、それを含めて超えてきたいと思います」

相手は、去年ゼロックスも含めて公式戦3連敗したセレッソです。一昨年のルヴァンカップ決勝から含めると4連敗です。相性的には、一番の難敵かもしれません。ただセレッソは監督も変わって新しいチームになっていますし、フロンターレには組みやすい相手になるかもしれません。

では、それがどう出るのか。

試合の見どころを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「一つ言えるのは、練習で良ければ、鬼さんは(その選手を)必ず拾うということ。すくい上げる眼がある。そこにみんな集中してやっている。だから練習の士気も上がっていく。そうやってチームは強くなっていく」(中村憲剛)。試合に出ているグループ、先発を狙うグループ、ベンチ入りを狙うグループ・・・今週の麻生のトレーニングで、それぞれが見せた顔とは?

2.「個人的には相手が3バックでも4バックでも気にしていないし、チームとしては共通意識を持ちながらやるのが大事。サイドのコンビネーションが大事になる」(家長昭博)。5バック攻略のポイントは、「大外からの揺さぶり」にあり。

3.「ヨニッチは人には強く来るので、受け方も工夫する必要がある。前に対戦した時は、完全に背負って受けるようにしたら、難しかった」(知念慶)。難敵・マテイ・ヨニッチを攻略するために、知念慶が行うべき工夫とは?

4.「ああいう大きな動きをすれば、相手も目がそっちに行くと思う。あれを自分や碧がやっていくべき。あわよくば点の取れるポジション、ボックスに入っていく動きはしていっていいと思います」(守田英正)。機動力のあるダブルボランチに求めたい、ダイナミックな侵入。

5.「最後のバトルの部分は負けてはいけないし、シャドーの選手を誰がいつ掴むのか。そこを流動的にやってくるチーム」(谷口彰悟)、「誰がどのタイミングで誰を掴むか。いつまでぼかして、最後に掴むか」(守田英正)。流動的で厄介な柿谷曜一朗と清武弘嗣のツーシャドーを、うまく捕まえろ。

 以上、5つのポイントで全部で約10000文字です。毎回、プレビューでこんなに書くからレビューで書くことがなくなるんだよな・・・と試合後にだいたい後悔してますけど・笑、出し惜しみせず書いてますので、読んでもらえると幸いです。

なお、前節のレビューはこちらです。

阿部浩之のゴールをアシストした家長昭博のプレーについて、ポイント5として追記しているので、そちらもぜひお読みください。→5:「相手を見ているし、あとはみんなが動いてくれるので」(家長昭博)。阿部浩之のゴラッソをアシストした、家長昭博の「時間を止めるプレー」。あの「2.25秒」で何を考えていたのか、本人に聞いてみた。(※追記:4月4日)

では、スタート!

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