見出し画像

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第25節・ガンバ大阪戦)

 9月1日はパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪戦です。

ガンバ大阪は、中断明けに指揮官交代を行ったものの、宮本恒靖監督になってからも1勝3分3敗と苦戦が続いてます。ただ今季にあげたリーグ戦5勝は、いずれもホームでの白星。今節は宮本体制での劇的初勝利以来となる吹田スタジアムでのゲームです。降格圏内に低迷しているとはいえ、決して油断ならない相手だと言えます。

 中村憲剛も警戒を強めます。
 
「タレントもいるし、きっかけさえあれば、上位にいてもおかしくない相手。ただ、今の順位にいる理由もあると思うので、そこをしっかりと突ければと思う」

 彼が指摘したように、ガンバの試合を見ていると、まだチームがうまく噛み合っていないのが垣間見れる場面もあります。例えば、前節サガン鳥栖戦では、0-0で迎えた後半にややアンラッキーとも取れる形で失点。すると、そこから立て直せずに連続して失点し、結局、3失点を喫しています。フロンターレとしては、そういう隙をうまく突いていきたいところですね。

では、試合の見どころをディープに語っていきたいと思います。今回のラインナップはこちらです。

1.「やることは変わらない。出番があれば、それに向けてやるだけ」(齋藤学)。不動のメンバーか、それとも・・・気になる予想スタメンは?

2.「握って攻めて、ボールを持たせない」(中村憲剛)。やるべきことをやり続けることの大切さ。フロンターレにとっての「当たり前」とは何か?

3.「得点能力が高い選手は揃っている。こっちが緩めると、何が起きるかわからない」(谷口彰悟)、「もし事故的なことで一点入っても慌てることはないし、90分を通じてしっかりと勝つことですね」(車屋紳太郎)。警戒したい、アデミウソンと渡邉千真の2トップによる「一発」。その隙を作らないための守備とは?

4.「イメージ的には1対1を作って、そのサポートだったり、フリーランニングで自分も行けるようにして、数的優位を作ることですね」(登里享平)。試合の鍵を握る、両チームの左サイドエリア。藤春廣輝と倉田秋のコンビネーションを封じ、こちらの左サイド攻撃を機能させたい。

5.「ボールを取られたら取り返す。それは全員が規律としてやらないといけないと思ってます」(大島僚太)。「隙を見せたらやられると思っている。本当に油断してはいけない相手」(小林悠)。うまくいっている時ほど落とし穴が潜んでいる。選手たちが、ボールの失い方に細心の注意を払う理由(ワケ)。

 以上、5つのポイントで全部で6500文字となっております。この試合が終わると、代表日程になるため、小林悠、大島僚太、車屋紳太郎はチームを離れる予定です。彼らの活躍も含めて、期待したいですね。

なお、前節のレビューはこちらです。

積み重ねてきた狙いと予測、そして転がってきた幸運。相手のミスを見逃さない決勝弾は、いかにして生まれたのか。(リーグ第24節・ベガルタ仙台戦:1-0)

では、スタート!

ここから先は

6,116字

¥ 200

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。