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勝ち上がりを決定づけたスーパーホクトの一撃。ゴラッソをお膳立てしたヤストが作った「絶対時間」を読み解く。(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・名古屋グランパス戦:2-2)

パロマ瑞穂スタジアムで行われた、ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・名古屋グランパス戦は2-2でした。

試合前、記者席から練習を見ているだけでも、汗がダラダラと出てくるほどで、とても蒸し暑い中での過酷な一戦でした。前後半ともに飲水タイムがありましたが、それも当然という暑さでしたね。

試合は引き分けでしたが、2戦合計のトータルスコアは4-2。無事に準決勝へと勝ち進むことができました。

早速ですが、レビューにいきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「ボールを握ったら、フロンターレらしさは出せていたのかなと思います」(脇坂泰斗)、「強気に行って、1点取った方が有利になるということは監督にもかなり言われてました」(谷口彰悟)。守り切る術が統一されていなかった名古屋を圧倒し続けた前半の猛攻撃。ボールを握り、強気の攻撃姿勢を貫き続けた背景にあったプラン。

2.「ルール上仕方ないですが、慣れていかないとな、という感じはありますね」(小林悠)。なぜ副審が旗を上げるのが遅れるのか。小林悠のゴールが認められなかった「オフサイド・ディレイ」について、改めて振り返ってみる。

3.「そこは別に落ち込むとかはないです。恥ずかしいくらいですね。喜ぶのをためらったほうがいいかなと思いました(笑)」(小林悠)、「そこの過程は良かったとプラスに捉えてやりました。オフサイドだったけど、崩していたので」(脇坂泰斗)、「VARがどうこういうのはないですが、僕たちがトーンダウンしてしまった。そこは反省しないといけないと思います」(家長昭博)。VARによって、プレーしている選手たちには、どんな影響があったのか。そして同時に感じた、そこを取材する時の難しさ。

4.「攻撃的に出てくるので、そこで空いたスペースに出ていける。いつもよりはやりやすかったです」(下田北斗)、「トラップにストレスのかからないようなパスを心がけて出しました」(脇坂泰斗)。勝ち上がりを決定づけたスーパーホクトの一撃。フリーでプレーする時間が確保できていた背景と、ゴラッソをお膳立てしたヤストが作った「絶対時間」を読み解く。

5.「僕が出ようが誰が出ようが、変わらずにやるだけ」(家長昭博)。指揮官は、今後どうチームの舵を切るのか。そして変わり始めたスタイルの中で、試合後の家長昭博が語ってくれこと。

以上、5つのポイントで全部で約10000文字です。53分に下田北斗の決めたミドルシュートで、「180分のゲームは勝負あり」だったこともあり、前半の攻防やVARを巡るあれこれを中心に掘り下げております。あとは今後に向けても、チーム的なことにも触れています。現地で取材する記者は多くなかったので、ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・名古屋グランパス戦)

では、スタート!

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