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「今の自分に足りないと思うのは、ボールを持って一人、二人を剥がすこと」。今シーズンの小林悠が取り組んでいる「オン・ザ・ボール」でのこだわりと、指揮官からの言葉。/ 試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第6節・ヴァンフォーレ甲府戦)

4月8日は等々力競技場でヴァンフォーレ甲府戦です。

 もはや枕詞のように「苦しい台所事情」という表現を使ってしまいがちなフロンターレですが、実は鬼木達シェフがあまり深刻に捉えていないんですよね。むしろ冷蔵庫にある素材をじっくり見定めながら、それで何か美味い料理ができないかどうか、調理に励んでいる印象すらあります。

 選手も同様で、「(甲府のことを)そこまで気にする余裕はウチにないですから。自分たちのことを突き詰めるのが、勝つための近道だと感じている」と中村憲剛。先週の彼の合言葉は「ピンチはチャンス!」でしたが、今週は「怪我の功名」とのこと。来週は「雨降って地固まる」か、「災いを転じて福となす」だと予想しておきます・笑。

 さてそんな状況で迎えるヴァンフォーレ甲府戦。ポイントは、どこになるのか。いつものようにディープに語りたいと思います。ラインナップはこちら。ポイントは5つです。


1.田坂祐介が全体練習合流も、3バックは継続か。気になる予想スタメンは?

2.「本当に必要なピースになるために、毎試合考えてやっていかないといけないと思ってます」。チームの攻撃に「深み」を取り戻させた長谷川竜也。彼の考える、「次の一手」とは?

3.「自分は点を取って結果を出さなくてはいけない立場だと思っている」。静かに燃える森谷賢太郎に求められている、大島僚太とは違う役割とは?

4.「後ろで信頼される選手は、喉が枯れるぐらいまでやらないと」(中村憲剛)。実はミラーゲームとはならない一戦。カギを握るのは、若い守備陣によるリーダーシップ。

5.「今の自分に足りないと思うのは、ボールを持って一人、二人を剥がすこと。個の力で崩すところ」。今シーズンの小林悠が取り組んでいる「オン・ザ・ボール」でのこだわりと、指揮官からの言葉。

以上5つのポイントで約7000文字です。試合をより深く、濃く楽しみたい方にぜひ読んでいただきたく思います。よろしくどうぞ。

では、スタート!

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