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味スタ劇場は起こらず。主力6人不在の「総力戦」で足りなかったもの。(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・鹿島アントラーズ戦:1-3)

 味の素スタジアムでのルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・鹿島アントラーズ戦は1-3で敗戦。
 
 2戦合計スコアは2-4となり、ルヴァンカップ準々決勝での敗退が決定しました。

 前半に2失点を喫した時点でかなりの劣勢となりましたが、後半開始早々に1点を返してから、「もしかしたら、もしかするかも」という雰囲気はありました。

 もし等々力競技場ならば「等々力劇場」となるところですが、今回の会場は味の素スタジアム。そんなに都合よく、「味スタ劇場」とはならないものです。スタジアムには約19000人が駆けつけましたが、残念でした。

 いろいろ思うところもある敗戦ですが、勝敗のポイントも含めてレビューで公開しています。今回のラインナップはこちら。

1.「そこはもっともっと重く受け止めないといけない。細かい部分にこだわっていかないと勝てない」(谷口彰悟)。クロスの起点になる遠藤康にボールを持たせないために行っていた対策。前半25分までには機能するも、徹底し切れなかったことで起きた水漏れで、痛恨の2失点。

2.「1戦目はだいぶ両ボランチに食いついてきたが、今日はバランスをとりながら、要所要所で食いに来る」(谷口彰悟)。前に食いついてこなかった鹿島のボール狩人。第1戦目とは出方を変えて中央を空けない鹿島守備陣を、どう攻略しようとしていたのか。

3.「ノボリくん(登里享平)が気を使って、間に入ってくれると、相手のDFはついてこれない」(長谷川竜也)、「一瞬、中に行こうとしたが、タツヤがサイドで引っ張っていたので、あのスペースは空いていた」(登里享平)。反撃の狼煙を上げたPK獲得。狙い通りだった左サイドの崩しを読み解く。

4.「流動的に出たり入ったりを繰り返した。そうしないと、ゴール前は開かないかなと思っていたので」(鈴木雄斗)。ボールを握り、ポジションレスで仕掛け続けた総攻撃も決定打が入らず。そして安西幸輝の投入で塞がれた左サイドエリアのスペース。手詰まりとなった左サイドで、長谷川竜也が考えていた打開策とは?

5.「負けたのが全て。それ以上でも、それ以下でもない」(中村憲剛)。敗退が決まったミックスゾーンで中村憲剛が語ったこと。

 以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。大会総括的な部分も含めて書いております。

なお、プレビューはこちら→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・鹿島アントラーズ戦)

では、スタート!

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