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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯準々決勝・柏レイソル戦)

 10月25日は、等々力競技場で天皇杯準々決勝・柏レイソル戦です。

 週末に同じ相手とのリーグ戦を控えた中で開催されるカップ戦ですから、柏レイソルがどういうメンバーでくるかは読めないところがあります。

 見どころは多々ありますが、個人的に注目しているのがエドゥアルドの存在です。

 去年のシーズン開幕直後にやってきたエドゥアルドは、柏レイソルからの期限付き移籍だったため、2016年はレイソルとの公式戦に出場することができませんでした。

 しかし今年はフロンターレに完全移籍を果たしており、出場に関する支障はありません。リーグ戦前半の柏戦は出術明けでまだ離脱中で出場ならず。それだけに、この天皇杯は、彼にとってはフロンターレの選手として、初めてレイソルと対峙することになります。

 前節リーグ広島戦では、久しぶりの先発ながら相手を完封し、1アシストも記録して勝利に貢献。「アウェイのゲームでチームを勝たせることができたのは、自分にとっても良い結果だった」とエドゥアルド自身も手応えをつかんだゲームだったといいます。

 広島戦では、相手GKのファンブルに対して、素早く足を出して反応し、谷口彰悟の先制点をアシストをしています。「相手のミスを突いたゴール」といえば簡単ですが、普通だったら「急にこぼれてきた!?」と、つい慌ててしまっていても、なんら不思議ではない場面だったと思います。にもかかわらず、なぜあんなに素早く、落ちついて反応できたのか。エドゥアルドに聞いてみると、しっかりとした予測があったと言います。

「グラウンドも濡れていて、(ボールが)滑るイメージがありました。GKがこぼすかなというイメージもあった。なので準備はしていました。予測もしていたし、落ち着いていました」

これはストライカーの場合は「こぼせ!こぼせ!」と念じているらしいのですが・笑、「こぼすかも?」という予測から反応しているというのがザゲイロなんですね。ハイボールの強さは抜群ですし、セットプレーのときは攻守に頼りになります。

「今年はオペから始まって、徐々に復帰。ここ最近、出られなかった時期もあった。ハイボールや、空中戦もリズムをつかめてきた。また次の試合も生かせればと思う」

ハイボールがお好きなエドゥアルド・・・セットプレーでは今回も注目したいですね。

さて長々と書いてしまいましたが、ここからが本題です。試合の見どころをディープに語りたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.注目は、意外な組み合わせとなった前線のユニットか。気になる予想スタメンは?

2.「不安は多いが、楽しみもある」と語る、攻撃陣のキーマン・知念慶。釣り部の先輩である「気の利くタサカ」のサポートで、ゴールという大物を釣り上げろ!

3.「勝つことから逆算して、試合の中で臨機応変にやりたい」(森谷賢太郎)、「今までの細かい崩しよりも、個での迫力ある攻撃ができるんじゃないかなと思います」(知念慶)。ボールを大事にしつつも、柏守備陣が前傾姿勢になった隙を突く一撃を繰り出せるか?


4.「たくさんある中の1試合だと考えて臨みます。とにかく勝利を目指して、勝つことだけを考えてやっていきたい」。柏との古巣戦に臨むエドゥアルド。そして左サイドの選手配置から読み取る、ビルドアップに関する交通整備とは?

5.「最後のところを守れれば一番良い。それを感じたし、それを自分に取り入れている」。スタイルもサイズも違うチョン・ソンリョンから新井章太が学んだこととは?

 以上、5つのポイントで冒頭のエドゥアルドの話も含めて約7500文字ほどです。読み応えはたっぷりですので、どうぞよろしくお願いします。

 なおキックオフは19時半となっているので、どうぞお間違えなく。

では、スタート!

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