試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第30節・サンフレッチェ広島戦)
10月21日はエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島戦です。
リーグ戦も残り5試合となりました。
川崎フロンターレは現在リーグ2位。首位・鹿島アントラーズとの勝ち点差は5ですが、今節の鹿島はナイターゲームなので、デーゲームとなる川崎フロンターレが先に試合を行うことになります。勝てば鹿島にプレッシャーをかけることができます。敵地ですが、勝ち点を積み上げた状態で、夜の鹿島の結果を待ちたいところです。
シーズン終盤のこの時期になると思い出すことがあります。それは、今年の1月の新体制発表会見で鬼木達監督が行った挨拶です。たくさんのサポーターが身守る船出の場で、鬼木監督はこう口にしました。
「これは僕自身の考えになりますが、サッカーというのは90分で、シーズンは12ヶ月あります。サッカーでいえば最後の10分、15分。シーズンでいうと今年でいうと10月、11月、12月、この部分がすごく大事になってくると思います。長いシーズンを戦うと良い時、悪い時があると思います。それでも一戦必勝で戦っていきますが、難しい時期が来ると思いますが、そのときにこそぜひ力を貸して欲しい。10月、11月、12月の時期にタイトル争いをしていれば、必ず取れると思っています。ぜひ1年間、応援よろしくお願いします」
その言葉通り、鬼木フロンターレはこの10月に3つのタイトル全てに可能性を残すシーズンを過ごしています。ここ最近、アウェイゲームでは苦戦が続いており、残留を目指すサンフレッチェ広島も死に物狂いで来るはずです。そこを上回れるかどうか。本当にどの試合の決勝戦のような気持ちで臨まなくてはいけません。
では、そんな試合の見どころをディープに語りたいと思います。
ラインナップはこちらです。
1.「ここからの2ヶ月が一番大事になる。勝ちながら、進んでいきたい」(鬼木監督)。チームとしての総合力が試される一戦。気になる予想スタメンは?
2.ボランチ・谷口彰悟には求められている役割とは、ズバリ何か?前節仙台戦の同点弾の起点で見せていた、つなぎの技術と意志からも読み解く「そこを逆手に取って、クルっと前を向けば、意外とできてしまったりするので。それぐらいしっかりと丁寧にボールをつないで、前に運びたいという気持ちが強かった」。
3.「裏に出る選手がいることで、そこは必ず空くと思います」(三好康児)。「そういったメリハリをつけていきたいですね」(長谷川竜也)。鹿島戦での2失点から読み取れる、広島守備陣の突きどころとは?
4.「逆にあんまり気にしないようにするんです」(小林悠)。得点王を視野に入れる小林悠を動かしている責任感と、自分コントロール術とは?
5.「自分が本気でスペースに入ることで違うところが空く。それがあの場面でわかりました」(知念慶)。小林悠の決勝弾を影で支えた、知念による「強い動き」。途中出場で入る彼を注目すべき理由とは?
以上、5つのポイントで全部で約7000文字です。NHK総合で中継があるようなので、現地に行けない方も、ぜひこれを読んで試合のポイントを掴んでみてください。よろしくどうぞ。
では、スタート!
ここから先は
¥ 200
ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。