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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第15節・清水エスパルス戦)

 5月20日は等々力競技場で清水エスパルス戦です。

 6月のロシアワールドカップ開催に伴い、この一戦を持って、J1リーグ戦は中断期間に入ります。

 川崎フロンターレからは大島僚太がガーナ戦の日本代表メンバーに選出されました。いろいろな期待をしてしまいますが、彼が見据えていたのは、あくまで目の前の清水戦でした。

「チームとしてはまだリーグ戦も残っているので。チームに対する思いを間違えてはいけないと思っています。まずはリーグ戦に集中しています」

そして、「ホームではリーグ戦で連敗している。サポーターには、勝って喜べる姿を見せたいと思っています」と等々力での必勝を口にします。ホームグラウンドで勝つことに飢えているのは、このバンディエラも同様です。

「(リーグで)4敗しているし、ホームで負ける試合は見せたくない。勝ち点3にこだわって、どんどん先に点を取っていくこと。逆に、もし先に失点しても、こないだのレイソル戦のように、あきらめずに逆転できるような良いゲームをしたい」(中村憲剛)

 フロンターレにとって等々力で負け続けるというのは、決してあってはいけないことです。中断前のこの一戦は、必ず勝たなくてはいけません。では、試合に向けたポイントを語っていきます。

今回のラインナップはこちらです。

1.知念慶か、赤﨑秀平か、それとも阿部浩之か。小林悠欠場で前線のユニットはどうなる?気になる予想スタメン。

2.「クロスが有効ならばクロスを上げますが、普通に崩せていたらクロスに固執する必要はないと思ってます」(長谷川竜也)。攻略のポイントはブロック崩し。クロス対応に課題を残す清水守備陣を、外から崩すか、中から崩すか。

3.「飛び出しもできるし、何でもできるのでうまくやりたい」(中村憲剛)、「イメージが共有できればと思う。ゴール前からいなくなることはなくしたいので、みんなで相手を見ながら崩していきたい」(大島僚太)。ゼロトップシステムにより、前線の流動性とボランチの攻撃参加が生まれる理由。

4.良い攻撃は良い守備からも生まれる。この試合で密かに注目してほしい、前線の選手達による「守備のスイッチ」を入れるタイミング。

5.「良いボールの奪い方をしたときというのは、相手も『やばい』と思うはず。そこで簡単に後ろにボールを下げてしまったら、相手も安心する」。もっと成長するために。新人・守田英正が清水戦で心がけている、二つの注視すべきチャレンジとは?

以上、5つのポイントで約7000文字です。小林悠の欠場により、前線には変化が生まれる模様です。そこで生まれるポイントと、清水エスパルスという相手との対戦から予想できる試合展開を書いております。

なお、前節柏戦のレビューはこちらです。➡️「あれは気持ちです。感覚ですね。とにかく入れという気持ちで飛び込んだ」(鈴木雄斗)。左右の揺さぶりから結実した、必然の劇的決勝弾を読み解く。(リーグ第14節・柏レイソル戦:2-1)

では、スタート!

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