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攻守のキーマンとして躍動した潤滑油・脇坂泰斗。守備組織の穴を作らないハードワーカーぶりと、ポジションレスで攻撃のタクトを振るった仕事ぶりを読み解く。(ルヴァンカップ準々決勝1stレグ・名古屋グランパス戦:2-0)

等々力競技場でのルヴァンカップ準々決勝1stレグ・名古屋グランパス戦は2-0で勝利。

「KAWASAKI GAME SHOW」ということで、この日の試合前の選手紹介はドラクエ戦闘シーンのコマンド風のドット絵という試みでした。

どれも思わずニヤリとしてしまうのですが、車屋紳太郎の使える呪文が「たにぐちせんぱい」と「しょーごせんぱい」だったのはウケましたね・・・違いがわかりません・笑。

 ちなみに川崎フロンターレボールで始まったキックオフでは、その流れから回って来たボールが、「しょーごせんぱい」こと谷口彰悟の足元に収まります。

 ボールを持った「たにぐちせんぱい」は、少しキープした後、そのパスの送り先として一番前を選択しました。そしてそれが背後に走り出していた知念慶の元に。そのシュートは相手GKに飛んでしまいますが、開始50秒でチャンスメークをした「しょーごせんぱい」こと谷口彰悟は、ファーストプレーで見せたあの狙いをこう振り返ります。

「強気に行くという話はしていました。(ボールを持った時に)結構、隙があった。立ち上がりだし、思い切って出したらチャンスになった。そこから、裏にどんどん抜け出しながらというシーンをかなり多く作れたと思う。今日の2トップの特徴を生かせたし、彼らはどんどん走ってくれて、推進力を出してくれたと思う」

 ボールを持ったら、まず遠いところ、あるいは、ゴールに一番近いところをみる。サッカーにおける大原則です。

相手の名古屋グランパスは、ハイラインを保っているので、ボールホルダーにプレッシャーがかかっていなければ、狙いすましたボールを背後に出すことで、容易に最終ラインを揺さぶれます。そして前半は、そこの狙いを巡る攻防が中心となりました。

では、試合のレビューを書いていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「出てきたタイミングがGKをかわせるなと思った。落ち着いていたと思います」(知念慶)。「背後は常に狙っていたし、そこは相手にとって嫌なことだったと思います」(長谷川竜也)。ただ背後を狙うだけでは崩せない。急所を狙い続けるために、受け手と出し手が共有していた工夫とは?

2.「監督からも『フリーマンみたいにやれ』と言われていました」(脇坂泰斗)。攻守のキーマンとして躍動した潤滑油・脇坂泰斗。守備組織の穴を作らないハードワーカーぶりと、ポジションレスで攻撃のタクトを振るった仕事ぶりを読み解く。

3.「監督もラインの上げ下げ、コミュニケーションのとりやすさを重視してというのは言っていました。その通りに細かく話しながらできた」(谷口彰悟)、「中でプレーしていた選手たちでは、絶対にやらすなという声が出ていました。危ないシーンもあったが、最後に体を張ってうまくやれた」(下田北斗)、「ああいう苦しい時間帯をしのげたのが勝因。(2017年の)ルヴァンの決勝に行った時も、こういう勝ち上がり方をした」(新井章太)。勝負所だった後半開始15分。耐えるべきところで耐え続けた和製最終ラインがもたらした我慢の報酬。

4.「足元で(相手を)外したらパスは出てこなかったと思います。」(脇坂泰斗)。待望の追加点を生み出す男・ヤスト。足元で外すのではなく、あえて強い動きでボールを呼び込み、ゴールを見ないでシュートを打った理由とは?そして、この勝ち方をどう捉えるのか。、この勝ち方をどう捉えるのか。

以上、4つのポイントで冒頭部分も含めて全部で約8000文字です。第2戦があるので、どこまで書くのかがなかなか難しかったのですが、この1試合にフォーカスして振り返っております。試合翌日に後日取材もした分もレビューに盛り込んでいるので、ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップ準々決勝1stレグ・名古屋グランパス戦)

では、本文スタート!

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攻守のキーマンとして躍動した潤滑油・脇坂泰斗。守備組織の穴を作らないハードワーカーぶりと、ポジションレスで攻撃のタクトを振るった仕事ぶりを読み解く。(ルヴァンカップ準々決勝1stレグ・名古屋グランパス戦:2-0)

いしかわごう

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いしかわごう

サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。
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