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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・名古屋グランパス戦)

9月8日はパロマ瑞穂スタジアムで名古屋グランパス戦です。

ホーム等々力で2-0で勝利した1stレグを受けての、アウェイでの2ndレグとなります。

 2点のアドバンテージがあるわけですから、一般的に考えれば、有利なのは川崎フロンターレだと見ていいと思います。ただほんの一ヶ月前、名古屋には3失点を喫して負けています。そのことはチーム全体としても、気を引き締める材料にはなっていると言えるでしょう。鬼木達監督が言います。

「まだ半分しか終わっていない。前回は0-3で負けているわけですから、2-0で安全なんてことは一つもないです」

 チームとしてどういう試合運びをしていくべきか。そこは蓋を開けてみないとわかりませんが、このチームにはある成功体験があります。

 それは2年前の2017年のルヴァンカップ準々決勝・FC東京戦ですね。

 ホームで2-0で勝ってアウェイに臨むという、全く同じシチュエーションです。その2ndレグでは、なんと5-1で大勝しています。圧巻の活躍をしたのが阿部浩之で、アウェイゴールでの先制点と追加点を決めて試合を決定づけるだけではなく、プロ初となるハットトリックも達成しました。

こちらが、その時の試合を引き合いに出して尋ねてみると、阿部浩之はいつものように試合巧者としての心構えの一端を、こう明かしてくれました。

「こっちより向こうが焦っているのだから、こっちが変わることはない。もし2点取られて、こっちが2点取れなくてもイーブンなだけ。そのぐらいの余裕があってもいい。もちろん、その展開は良くはないけど、気持ち的に、そのぐらいの余裕があれば、積極的に戦える。2点取られるまでにこっちが1点取れば、向こうはもっときつくなるし」

 チームとしての試合運びが求められる一戦を、どう戦うのか。いつものように、見どころをディープに語っていきたいと思います。

ラインナップはこちらです。

1.「それプラス、自分たちで自らボールを手放す必要はない。しっかりと握るところは握る。そこの優先順位は何なのかを、みんなで理解していればいいと思います」(鬼木達監督)。運命の2ndレグに臨む顔ぶれは、継続か、変化か。気になる予想スタメンは?

2.「リードしているアドバンテージを生かさないといけないし、焦ってやる必要はない。しっかりとゲームをコントロールしながらやれれば良いかなと思う」(車屋紳太郎)。鬼木フロンターレが第2戦で持っている3つのアドバンテージとは?

3.「あのぐらいコンパクトにすると守備の連動も良いし、ピンチも作られていなかった」(小林悠)、「コンパクトにしながら、取ったらチーム全体で攻められるように。前が孤立しないように、全体でラインコントロールしながら、全体で攻めに行くイメージでやりたいですね」(脇坂泰斗)。なぜ「守備のコンパクトさ」が名古屋対策に効果的なのか。選手達が語る、第2戦への守備の手応え。

4.「なるべくコーチングの声はかけるようにしています。周りがカバーもしてくれるので、助けたり、助けられたりという関係性ですね」(山村和也)。コンパクトな陣形を機能させるための鍵となる、巧妙なライン統率。第1戦の完封劇を支えた選手間の密なコミュニケーションを継続できるか。

5.「攻めてくるだろうし、カウンターで点を取れればいい。だからと言って相手にボールを持たせる必要はないし、こっちがボールを持てたら持ちたい」(阿部浩之)。アウェイゴールを狙うために、使い分けたい遅攻と速攻。前線のユニットのキーマンは、やはりあの男。

以上、5つのポイントで全部で約9500文字です。どういう戦い方で第2戦をのぞむのか。気になる方も多いと思いますので、ぜひ読んで試合のイメージを膨らませてみてください!

なお、1stレグのレビューはこちらです。➡️ 攻守のキーマンとして躍動した潤滑油・脇坂泰斗。守備組織の穴を作らないハードワーカーぶりと、ポジションレスで攻撃のタクトを振るった仕事ぶりを読み解く。(ルヴァンカップ準々決勝1stレグ・名古屋グランパス戦:2-0)

では、スタート!

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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・名古屋グランパス戦)

いしかわごう

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いしかわごう

サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。
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