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ぼくがキン肉マンから学んだこと:第1回:キン肉マンは、いまが一番熱い!

どうも、キン肉マン世代・いしかわごうです。

いやー、熱いですねー。

何がって?

今年40周年を迎えた「キン肉マン」が、いま熱いんですわ!!

知らない人もいるかも知れませんが、キン肉マンは今も連載中です(現在は集英社「週刊プレイボーイ」運営のニュースサイトの『週プレNEWS』で掲載してます)。

そして40周年を迎えたということで、今年はいろんなイベントやグッズ展開もされており、キン肉マン世代の自分は、そこに全力で乗っかかっている毎日なんです。

最近だと、40周年の記念切手(キンケシ付き)を郵便局で買いました。

そこで、あらためて「キン肉マン」をの魅力を語りたくなったので、こうして筆を取った次第です。

■初めて買った漫画本は「キン肉マン」の21巻。

キン肉マンといえば、幼少時に夢中になった漫画です。

「いまが一番熱い!」と書いておいて、昔のことから語り出しますけど、幼稚園時代にアニメで夢中になり、キン消しを集め倒したわけですが、自分のおこずかいで初めて買った漫画も「キン肉マン」のコミックスでした。

巻数までハッキリ覚えていますわ・・・21巻!!

もう30数年前の話ですね。

小学1年生になったばかりで、漫画の本なんて全然読んだことなかったのに、アニメで大好きだったキン肉マンの新刊が平積みされてたので、自分のおこずかいで頑張って買ったんです。

夢の超人タッグ編で、2000万パワーズがヘルミッショネルズに負けて、モンゴルマンがネプチューマンにマスク狩りされてました。

モンゴルマン正体は・・・・ラーメンだったのかぁーーーー!!という驚愕の展開でした。

・・・うん、知ってたよ。みんな気づいてたよ、って子供ながらに思ってた・笑。

 この巻のラストは、ドクター・ボンベが、バッファローマンのロングホーンをキン肉マンの腕に埋める手術して力尽きてしまう場面でした。今思うと、ムチャクチャな手術過ぎるわっ。

 この21巻をきっかけに、コミックスを買い始めましたからね。古本屋で過去の巻を集め始めて、王位争奪戦で完結するまで全部買ってました。そういう意味では、初めて集めたコミックスがキン肉マンでした。

■読者アンケートで初めて1位を取ったのは?

 キン肉マンの展開やストーリーというのは、よく考えてみると「ん?」となっておかしかったり、矛盾していたりするシーンがあります。要は、粗があって突っ込みどころが多い漫画なんですね。

 キン肉マンには「ゆで理論」と読者から呼ばれている、超飛躍した理論があります。

 例えば、「7人の悪魔超人編」では、ミートくんの体が、バッファローマンによってバラバラにされてしまいます。普通ならミートくんは死んでます。でも、そのバラバラになったパーツを、悪魔超人と戦って勝つことで、ひとつずつ取り返していけば、ミートくんは生き返るというんです。

 どう考えてもムチャクチャな設定なのですが、なぜバラバラになっても死なないのか、そこを詳しく考え始めたらダメなんです・笑。

 それよりも、悪魔超人に勝ってミートくんのパーツを取り戻すことが大事なんです。

 こういう理屈を越えた強引な展開はキン肉マンにわりと多いのですが、でも突き抜けてしまえば、もはやアリなんですよね。だって、こういう発想がないと、キン肉マンは成立しないですから。早い話が、「キン肉マンだから!」で読者も納得してしまう世界観を確立してしまっているんです。

 これで面白くなかったら致命的なのですが、キン肉マンは「圧倒的に面白い」から、そんなことを気にしなくていいんです。

 理屈的にどうこうの前に、熱があって読者が面白いからOK。論理的にきっちりしてして、伏線を鮮やかに回収していく展開も好きですが、たとえ粗だらけでも、あの熱に魅了され、熱狂させられてしまうんです。

 ちなみにキン肉マンが、少年ジャンプ連載時の読者アンケートで1位を取ったのは、意外にもこの「7人の悪魔超人編」が初めてだったそうです(テリーマンが、ザ・摩雲天との戦いから帰還した回)。

 そしてあんなに無茶苦茶な設定でも、最後にボスであるバッファローマンを倒してミートくんのパーツが全部揃って生き返るシーンは、圧倒的な感動シーンになります。

 誰しも「これは正しいかどうか」、「論理に破綻はないかどうか」などと悩んでしまうこともあると思います。

 でも、ときにはそんな冷静な判断をぶっ飛ばして、何かが突き抜けてしまうぐらい、自分のアクセルを踏んでしまうことも意識しないとダメですよね。

「いまが一番熱い!」と書きながら、昔のことばっかり書いてますけど、そんな「キン肉マンから学んだこと」を、たまに語っていきたいと思います。


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