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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ2nd第17節・ガンバ大阪戦)

11月3日は等々力競技場でガンバ大阪戦です。

まだ天皇杯とチャンピオンシップが残っていますが、リーグは最終節となります。

 現在の制度では、年間1位で終えても優勝は決まりません。現状の年間2位で終えてもチャンピオンシップには出れますし、チャンピオンになれる可能性が残っています。しかし、やはり年間1位で終えることに選手たちもこだわりを見せています。

「年間1位が一番欲しい。モチベーションはそこですよ。年間1位になれば、チャンピオンシップも楽になる。制度の違いはあるが、やはり一番力のあるチームが1位を取っていると思っている。1位を取ったら、それが自信になるし、それがチャンピオンシップにもつながる」(田坂祐介)

 現在年間2位のフロンターレは、勝ち点1差で年間1位にいる浦和レッズと、チャンピオンシップ決勝戦のシード権を争っています。

 フロンターレが年間1位でチャンピオンシップ決勝に進む条件を確認しておくと、まずフロンターレがガンバ大阪に勝つこと。そのうえで、他会場で行われている浦和レッズが引き分けか負けの結果になれば、フロンターレが勝ち点で上回り、年間順位でも逆転できることになります。

 なお、ガンバ大阪と引き分けた場合でも、浦和レッズが負けた場合はフロンターレと勝ち点73で並ぶことになります。そのときは得失点での争いで決まりますが、現在は浦和レッズが得失点で3上回っている状況なので、浦和が3点差以上の負けではないといけません。これは難しい条件といえるでしょう。やはり「ガンバ大阪に勝って、浦和の結果待ち」という条件に持ち込みたいところです。

 そして風間監督がリーグ戦で指揮をとるのはこれが最後になります。

 この4年半、「どう勝つか」にこだわり、頑固なまでにボールを握り倒すスタイルを作り上げ、いまやどの対戦相手もフロンターレと対戦するときは、一目置くようになりました。リーグ戦最後の一戦に向けて、こんな風に語ってくれました。

「(勝ち点)70を超えるというのはすごいこと。全力で、自分たちの最高のプレーをサポーターに見せなくてはいけないと思います。そして選手が楽しむこと。楽しむということに負けはない。その中で、いろんなものをやって勝つのが一番楽しい。そこは選手が取り組んでくれている。みなさんと同じように、選手に期待しています」

 現在、フロンターレの年間勝ち点は「72」(浦和は「73」)です。風間監督が言うように、これはかなり高い数値なのです。ただ、過去の具体例を出さないとわかりにくいですよね。

 ということで、18チーム制となった2005年以降の年間最多勝ち点チームと、2位と3位の勝ち点がこちらです。

'05年:G大阪 60(2位:浦和 59/3位:鹿島 59)
'06年:浦和 72(2位:川崎 67/3位:G大阪 66)
'07年:鹿島 72(2位:浦和 70/3位:G大阪 67)
'08年:鹿島 63(2位:川崎 60/3位:名古屋59)
'09年:鹿島 66(2位:川崎 64/3位:G大阪 60)
'10年:名古屋72(2位:G大阪 62/3位:C大阪 61)
'11年:柏  72(2位:名古屋71/3位:G大阪 70)
'12年:広島 64(2位:仙台 57/3位:浦和 55)
'13年:広島 63(2位:横浜FM62/3位:川崎 60)
'14年:G大阪 63(2位:浦和 62/3位:鹿島 60)
'15年:広島 74(2位:浦和 72/3位:G大阪 63)

こちらの記事から引用させてもらいました。
2015年のJ1を「数字」で振り返る!勝ち点、得点、試合数、走行距離。

 ざっと見渡すと、勝ち点60台で優勝しているクラブも少なくありません。残り1試合を残して、フロンターレの年間勝ち点は「72」で、浦和レッズが「73」ですから、過去と比べても、高い勝ち点を積み上げているのがわかると思います。

 そして勝ち点「75」まで伸ばせるかどうか。75で優勝したら、歴代最高勝ち点数更新となります。

さてそんな一戦となるガンバ大阪戦の見どころを、ディープに語りたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.気になる予想スタメン。フォーメーションは?エドゥアルドとネットの出場は?

2.なぜ長谷川竜也のワントップなのか。起用意図をディープに読み解く。

3.「縦のコースを切られるから横、じゃよくない。直線的な攻撃を意識する必要がある」(田坂祐介)。ガンバ守備陣を攻略する上では避けては通れない壁・今野泰幸と井手口陽介のダブルボランチを動かすカギは、縦の意識にあり。

4.3バックか4バックか問題。そして守備陣が抑えるべきポイントは?「いつも思うのは、倉田(倉田秋)とか遠藤さんを起点にした2列目が一番面倒くさいですね」(新井章太)

5等々力でガンバに初優勝された記憶を語る中村憲剛。「忘れました、11年も前の話だから(笑)。でも悔しさだけは忘れていないです」。

以上5つのポイントで、冒頭の箇所を含めると、約7500文字ほどあります。

試合の見どころはもちろん、気になる最新情報を盛り込んでおります。いよいよリーグ最終節。その見どころを確認したい方は、ぜひ読んでみてください。

では、スタート!

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