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ハイプレスを仕掛けたい湘南を困らせた、中盤の底で「浮く」家長昭博の位置取り。そして隣でコンビを組んだ田中碧が驚嘆した、大島僚太の凄さとは?(リーグ第8節・湘南ベルマーレ戦:2-0)

等々力競技場で湘南ベルマーレ戦は2-0で勝利。ようやく等々力でのリーグ戦初勝利を飾りました。

 本文でボリュームたっぷりと書いたので、今回は早速、本題に入りたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「監督の指示です」(家長昭博)、「アキさんが中に入ってくるという話はミーティングでもありました」(大島僚太)。ハイプレスを仕掛けたい湘南を困らせた、中盤の底で「浮く」家長昭博の位置取り。それによって前半のピッチで起きていた現象と、真の狙いとは?

2.「練習でもやっていた形だし、自分自身ペナルティエリアに入って得点に絡んでいきたいと思っていた」(馬渡和彰)、「あそこまでわかりやすく動いてくれると見つけやすいですね」(大島僚太)。大島からの極上のキャラメルパスと、「そこに馬渡」の胸トラップから生まれた阿部の先制弾。そして、あの場面でトップ下に阿部浩之がいた理由とは?

3.「奈良くんが(ボールを)持ったときに、相手のセンターバックが食いついてくるのは見えた。(自分が)スペースを空ければ良いかなと思って走ったら、知念くんが走ってくれていた」(田中碧)。「今日は知念の動きにパスを出すというところだけで判断しました。じゃあ、そこを見ながらもリョウタくんが空く、アキさんが空く。そこまでできるようにしていきたい」(奈良竜樹)。「奈良くんと目があって良いボールをくれた。相手のセンターバックの誰かが、悠さんに食いついてくれていたので、その裏をうまく狙えたと思う」(知念慶)。湘南の5バックのギャップを生み出したダイナモ・田中碧。そこを見逃さずに、ラインを飛ばすボールを届けた奈良竜樹と決めきった知念慶。37分に生まれた追加点の深層を読み解く。

4.「もっと余裕を持って勝てる試合だったと思うので、まだまだかなと思います」(家長昭博)。「間で受けて、ターンできるのだけど、一回戻してコンパクトにというのは意識していました。とにかく流れを意識していました」(脇坂泰斗)。リスク覚悟の湘南に、後手を踏んだ後半。試合運びと今後に向けて改善すべき点に向けて、選手が語ったこととは?

5.「僕とは格が全然違うなと感じました」(田中碧)。スプリント数0でも圧巻だった大島僚太の存在感。隣でコンビを組んだ田中碧が驚嘆した、大島の凄さとは?

 以上、5つのポイントで約10000文字のボリュームです。湘南対策が機能した前半の狙いと、その狙いが凝縮されていた前半の2つの得点シーン、そして後半の試合運び。なにより圧巻だった大島僚太の凄さ・・・・たっぷりと語っております。

 なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第8節・湘南ベルマーレ戦)

では、スタート!

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