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伏兵が決めた芸術的FKと、主将が決めた待望の初得点。そして苦しみながらも最後まで冷静だった選手達。印象的だった失点後の光景と、その後の猛攻をしのいだ対応力。(リーグ第9節・ヴィッセル神戸戦:2-1)

ノエビアスタジアム神戸で行われたヴィッセル神戸戦は2-1で勝利。

平成最後のゲームを勝利で飾ることが出来、平成最後のゲームレビューを勝利レビューで更新することができました。タイトな締め切りの原稿を抱えていたので、移動も含めてなかなかタフなスケジュールでの神戸取材でしたが、楽しかったです。

さて。試合の方は本文でたっぷりすぎるほど書きました。ラインナップはこちらです。

1.「新しく入った選手たち、出番が無くても全員がしっかり準備をしてくれた結果だと思います」(鬼木達監督)。指揮官を悩ませた試合前日のアクシデント。スタメン表に脇坂泰斗の名前がなかった理由。

2.「ヤスト(脇坂泰斗)が出ていたら、右から中でポゼッションをするのだと思うけど、自分は中には入るけど、外もという両方を使い分けしようと思っていた」(齋藤学)。急遽先発となったマナブが、本職ではない右サイドで生み出した攻撃のアクセントとは?

3.「ある程度、相手にはボールを持たすような形で守るという話はしていた」(知念慶)。横幅を使わず、縦の揺さぶりも少なかった神戸の攻め筋と、コンパクトな陣形で、狙い通りに守れた川崎守備陣。前半の構図を読み解く。

4.「楽しかったですね・・・うん。イニエスタとマッチアップして楽しかったです」(田中碧)、「ずっと言ってたので、どうぞって(笑)。そこで空回りしないのも碧の良さ」(大島僚太)。川崎のダブルボランチが語った、イニエスタとの攻防戦。

5.「完璧でした(笑)」(馬渡和彰)、「試合前からオニさん(鬼木達監督)が『枠に強いボールを打てば、こぼすから』と話していた」(小林悠)、「すべての一連の流れが完璧だった。あれはチームとして今後につながると思います」(長谷川竜也)。伏兵が決めた芸術的FKと、主将が決めた待望の初得点。2つのゴールが生まれた背景に迫る。

6.「前に人が増えてきて、どうしても後ろに重心が移ってしまった。」(田中碧)、「ボールを持たれている感覚でやっていても、だんだん支配されるという感じになる」(小林悠)。川崎守備陣の綻びを生み出した三田啓貴の存在と、超一流のイニエスタによる予測をさせない絶妙クロス。39.7%だった川崎のボール保持率とともに、後半の構図を深掘り。

7.「あのいやな雰囲気とかアウェイで失点した後にしっかり勝ちきれたのは今年の反省が活かせてると思います」(小林悠)、「最後3枚にしようとか、そういう形で声を掛け合いました」(大島僚太)、「このメンバーで勝ったことが何かにつながると思っている」(齋藤学)。苦しみながらも最後まで冷静だった選手達。印象的だった失点後の光景と、その後の猛攻をしのいだ対応力。

(※5月1日追記)8.「僕の気持ちだけで試合に出て、ゲームを壊すわけにはいかない。そこは一番に考えてました」(脇坂泰斗)。神戸戦欠場の悔しさを、後悔ではなく、次のパワーに変えるために。

 以上、8つのポイントで全部で14000文字ぐらいです(※5月1日に、欠場した脇坂泰斗に関するコラムを追記しました)。えぇ、大ボリュームですとも。試合で起きていた様々なことを深掘りしております。平成最後に書き上げたレビュー、ぜひ読んでもらえると幸いです。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第9節・ヴィッセル神戸戦)

では、スタート!

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