今回は初めて引き当てたヘッドシールの話です。

第１回はこちら↓

　ビックリマンには、天使シール、お守りシール、悪魔シールの他に、「ヘッドシール」と呼ばれる、キラキラしたシールがあります。一箱に一枚しか入っていないと言われるレアもので、いわゆる大当たりです。

ビックリマンが子供達の間で大流行した一因として、手に入らなくて、かつ他のシールとは明らかに「格」が違うヘッドシールの人気がありました。そのヘッドシールをいかにしてを引き当てるか。当時の子供達は、そこに全力を注いでいたわけです。

　僕がビックリマンを買い始めたのは第６弾からでした。
だいたい３ヶ月ぐらいごとにラインナップが一新される（つまり弾が新しくなる）のですが、ヘッドシールに関しては、同じ弾でも、時期によって違うシールが封入されていたんです。第６弾のヘッドシールに関していえば、前期が「始祖ジュラ」で、後期が「ブラックゼウス」という顔ぶれでした。

■始祖ジュラを引き当てる！！

　僕が初めて引き当てたヘッドシールは、前期の「始祖ジュラ」でした。

（↑僕の持っている始祖ジュラ。復活した魔王っぽい風格がありますね）

近所の松村商店で買ったチョコの中から幸運にも出てきたんですけど、最初に思ったのは「悪魔っぽいなのに、なんかキラキラしてる！？」と困惑したことですね。

・・・というのも、当時はビックリマンを集め始めて1ヶ月ぐらいの初心者だったので、そもそもヘッドシールの存在自体もよくわかっていないわけです。

　ただ、なんだか価値がありそうな雰囲気があるのは伝わってきました。なぜならキラキラしているから・笑。そしてシールの裏面を眺めてみると、天使・お守り・悪魔の３すくみとは違うイラストが描いてあって、さらに「天聖界のウワサ」、「悪魔界のウワサ」など想像をかきたてる文章が書いてあるんですね。

（↑始祖ジュラの裏面。青い裏紙もある。そっちは価値が上がるらしい）

■裏紙に書かれているストーリーと情報

このヘッドシールの裏に書いてある情報は、ビックリマンの世界のストーリーが垣間見れる数少ない情報源でもありました。始祖ジュラに襲われている天使たちの中には僕が初めて買った時に当たった大帝ホエールもいますね。卵を抱えていますが、このアイテムがのちの展開につながります。

　ワクワクが止まらない僕は、とりあえず、友達の永尾くんに電話で報告しました・笑。そんなことで電話するなよと思うんですけど、当時は良いシールが当たったら、すぐに連絡していましたからね。永尾くんに「それ、ヘッドシールだよ！」と褒められて、それでようやくヘッドシールの価値も把握するような感じでした。

　まだ初心者ですから、ヘッドシールを引き当てるというのは、いわば、ビギナーズラックみたいなものだったと思うんですよ。

　でも、ヘッドシールを引き当ててしまうと、まるで自分が選ばれた人間なんじゃないか、と思うような錯覚をしてしまうぐらいの魔力があるんです・笑。実際、ヘッドシールを持っていればヒーローでしたし。

始祖ジュラは、ビックリマンの中では特に人気があるシールではないんですけど・笑、初めて当てたヘッドシールだということで、個人的には、ものすごく思い入れがありますね。

次回はヘッドシールを引き当てるために奮闘した、あの話です。