「青山選手の守備の存在を消す作業をしたかった」。中村憲剛が青山敏弘と行っていた攻守の駆け引きと、チームの狙いが凝縮されていた三好康児の追加点。(リーグ第30節・サンフレッチェ広島戦:3-0)

 エディオンスタジム広島でのサンフレッチェ広島戦は3-0で勝利。

 現地は試合前から雨が降り注いでいました。
同日、同じ広島のマツダスタジアムで開催予定だったクライマックスシリーズの広島カープ対横浜DeNAベイスターズが中止になったのですから、それぐらい強い雨が降っている中でのキックオフとなりました。気温も低く、屋根があるとはいえ記者席も凍えるような寒さでした。

 強い雨は、当然、試合に影響を与えます
それが先制点を含めた結果を呼び込んだ部分もあるわけですが、現在のフロンターレの選手たちはそういう部分で相手の隙を突くしたたかさ、たくましさが備わってきたのだと、試合後のミックスゾーンで取材していて感じました。

 この試合の内容に満足している選手はいませんでした。悪天候だけではなく、主力の離脱あったり、出場停止者もいる台所事情もあったりと、思い当たる原因はありました。しかし大事なのは、3-0というスコアで勝ったという事実です。中村憲剛が言います。

「試合後もユウ(小林悠)とも反省点を話したんだけど、この時期に残留争いをしていて必死なチームに3-0で勝って、帰って来れる。それは大きいよ、と。もちろん、両手をあげて喜べる試合ではないかったけど、そういう中でもしっかりと勝ちきって次に進める。今まで結果と内容が両立する試合もあったが、そうじゃないときにもしっかりと点を取って勝って帰るのは大事ですよ」

 そして勝ったことで、ナイターゲームを行った鹿島アントラーズに少なくないプレッシャーを与えることもできました。横浜F・マリノスが鹿島を下したことで、残り4試合で勝ち点差が2に縮まりました。傍目から見ても、優勝争いが俄然、面白くなったと言えます。

 では、ゲームのレビューをたっぷりと語りたいと思います。今回のラインナップはこちらです。

1.広島のGK・中林洋次のファンブルから生まれた、幸運な先制点の背景を読み解く。「1点は1点。それもサッカーだし、GKのところが不安定だと話していた」(中村憲剛)、「キャッチしないで弾く。フリーの時しかキャッチしなかった」(新井章太)。対照的だった、雨の試合における両GKのリスクマネジメントとは?

2.ペースを握れなかった前半の原因を検証する。「(アンデルソン・ロペスには)僕が行くとフリックを使われたり、そこはタツヤ(長谷川竜也)とコミュニケーションをとってもっとやればよかったですね」(車屋紳太郎)。アンデルソン・ロペスのパワフルな突破に後手を踏んだ左サイドと、エドゥアルド起用によるビルドアップで生まれた問題点とは?

3.ソンリョンの負傷交代で訪れた、わずかな中断時間で行った改善点の共有。「戦術的な所でいうと、自分がボールを落ち着かせて、握る時間を作ろうというのを確認していました」(谷口彰悟)。あの以後、ハッキリと改善されたポイントとは?

4.「(青山敏弘が)ついてきたので、ミヨシとタツヤにはその脇を狙えという話をしていた」(中村憲剛)、「流動的にやれば、相手もマークを付いてこれないだろうなと思っていた。やっている中でも、自分が逆サイドに顔を出すことで必ずフリーになる」(三好康児)。チームの狙いが凝縮された三好の追加点をディープに読み解く。

5.「青山選手の守備の存在を消す作業をしたかった。もっともっと(青山敏弘を)翻弄したかった」(中村憲剛)。彼が試合を通じた青山敏弘と行っていた攻守の駆け引きと、三好康児からリターンパスをもらう気満々だった追加点の局面でイメージしていたという、鹿島のあるゴールシーンとは?

6.両サイドの強度をあげた鬼木采配。そして偶然の産物ではなかった、勝利を決定付けた小林悠の3点目。「ショウタ(新井章太)のボールがすっごい無回転で、空中でものすごく変化していたので、相手は落下点を見誤るなと思った」(小林悠)。

 以上、6つのポイントで、冒頭文も含めて今回も約10000文字です。読み応えは、どこよりもあると思います。よろしくどうぞ!

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第30節・サンフレッチェ広島戦)

では、スタート!

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「青山選手の守備の存在を消す作業をしたかった」。中村憲剛が青山敏弘と行っていた攻守の駆け引きと、チームの狙いが凝縮されていた三好康児の追加点。(リーグ第30節・サンフレッチェ広島戦:3-0)

いしかわごう

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