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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第17節・V・ファーレン長崎戦)

7月22日は等々力競技場でV・ファーレン長崎戦です。

今年J1に初昇格してきたV・ファーレン長崎とは初対戦です。将棋で言うと、初手合いですね。

 J2からの昇格組であるため、チームとしての総合力では見劣りしてしまうのは仕方がありませんが、Jリーグでの指導キャリアが豊富な戦略家・高木琢也監督のもと、運動量と走力をベースにしたハードワークで堅守を発揮し、J1の舞台で健闘しています。

 前線にはポイントを作れるポストワーカーであるファンマ、身体能力の高いFW・鈴木武蔵などの得点源もしっかりと仕事をしている印象です。セットプレーも得意としているため、決して侮れない相手と言えるでしょう。

 では、長崎戦のポイントはどこなのか。試合の見どころを、いつものようにディープに語っていきましょう。今回のラインナップはこちらです。

1.「勝ち続けるしかない。いつもそうですけど、自分たち次第」(鬼木達監督)。コンディション回復に重点を置き、色気を出さずに目の前の一戦に集中するV・ファーレン長崎との初手合い。気になる予想スタメンは?

2.「チームとしてのまとまりはあるし、攻守両面で良い部分がある。その良いところを出させないで戦えるようにしたい」(阿部浩之)。長崎戦のポイントは、「いつも通り」をどれだけやり続けることができるか。

3.「ケンゴさんには『お前のそのメンタル、意味がわからない』と言われましたけど(笑)」(小林悠)。攻撃陣の機能性は問題無し。得点量産期間に入った小林悠が語る、ゴールを奪えるメンタリティーの秘密。

4.「(ボールを)取られたら俺のせいだから、どんどん自分に入れろって言いました」(小林悠)、「もっと(縦パスを)入れていいよと言われてます」(守田英正)。「ジュニーニョと中村憲剛」、「大久保嘉人と大島僚太」の系譜になりそうな、「小林悠と守田英正」の今後の関係性を読み解いてみる。

5.「コンパクトにしつつ、前目にコンパクトにするのか、後ろでコンパクトにするのか。そこはチーム全員で意思を合わせてやらないといけないと思います」(大島僚太)、「うまく、賢く戦うことが必要になる」(阿部浩之)。真夏の消耗戦で求められる、チーム全体のコンパクトさと試合運びでのメリハリ。

以上、5つのポイントで全部で約7000文字です。よろしくどうぞ。

なお、前節札幌戦のレビューはこちらです。

では、プレビュースタート!

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