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勝利の鍵はロッカールームで強いチームになっているかどうかだ。(2019ACL第2節・シドニーFC戦:1-0)

等々力競技場での2019 ACL第2節・シドニーFC戦は1-0で勝利。

苦しんだ末に決めた劇的な得点について、試合後の奈良竜樹が言います。

「最後まで一体感を持って戦えたことが、ゴールにボールが入ってくれたと思う」

リーグ開幕後、公式戦5試合目にして、初勝利の味を噛み締めることができました。このnoteでも、ようやく勝ちレビューを書けます・笑。

試合に関する原稿に関しては、速報ゲームレポートという形でNumber webで掲載されています。試合展開やゲームの勝ち方などのポイントは、そちらを読んでみてください。

なので、このレビューでは、そこで書き切れなかったいくつかのポイントを中心に語っています。今回のラインナップはこちらです。

1.横浜F・マリノス戦から〔4-4-2〕システムを継続した理由。チームに生まれつつある、2つの顔とは?

2.なぜ前半はシドニーの守備組織を攻略出来なかったのか。得意なはずの〔4-4-2〕のブロック崩しが機能しなかった原因は?

3.「サイドでああいうローテーションができれば、よりポジションをこだわって取っている意味がある」(長谷川竜也)、「相手のサイドバックをどう釣り出すかのところ。思い切って、1対1を仕掛けさせるスペースができていた」(登里享平)。なぜ長谷川竜也は左サイドで1対1の勝負を仕掛け続けられたのか。タツヤのアイソレーションを生み出していた、左SB・登里享平と左CBの谷口彰悟による絶妙なサポートを読み解く。

4.「ボランチのケンゴさんのところでは、守備でたくさん動き回って欲しくないし、攻撃でパワーを使って欲しかった」(奈良竜樹)、「どうやってケンゴさんを前でプレーさせるのか」(田中碧)。守備陣のポイントは、「中村憲剛を動かないこと」で守る組織のバランス取りにあり。

5.「わざわざ後ろに一人を増やさなくても攻撃できるようにあった。そこのバランス取りに時間がかかった」(中村憲剛)、後半は、より本来のベーシックな形に戻した感じはある」(家長昭博)、「神戸戦のリョウタ君みたいな感じで決めたかったんですけど(笑)」(田中碧)。後半に繰り出した「中と外」の攻撃リズムはなぜ生まれた?

6.「結果は残したが、竜也がすごく良いプレーをしていた」(齋藤学)、「そういう選手が決めてくれるのはすごく刺激になる。今日は学くんが決めてよかった」(長谷川竜也)。左サイドの定位置争いに見る、マナブとタツヤの素敵な関係。

以上、6つのポイントで全部で約9000文字です。勝利を噛み締めたい方は、ぜひ読んでみてください。よろしくどうぞ。

なお、この勝利でようやくマリノス戦のドローショックから立ち直れた人向けに、この試合のレビューも紹介しておきます・笑。➡️答えは自分たちの中にある。(リーグ第3節・横浜F・マリノス戦:2-2)

では、スタート!

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