見出し画像

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第28節・セレッソ大阪戦)

 9月30日は等々力競技場でセレッソ大阪戦です。

スコアレスドローに終わったヴィッセル神戸戦から一週間のインターバルを経てのリーグ戦となります。

 残りは7試合。そして首位・鹿島アントラーズとの勝ち点差が「8」にまで開いたことで、フロンターレとしては勝ち続けることでしか「何か」を起こせない状況になりました。

ただチーム全体としては、鹿島の結果に左右されるというよりは、自分たちのことに集中することのできた期間だったように感じました。中村憲剛が言います。

「勝ち点差を嘆いても、仕方がないので。そこは自分たちが招いたこと。自分たちが勝ち点3を積み重ねないといけない状況には変わりない。ここからは、今までよりも、より自分たちに集中できるかだと思う」

長谷川竜也は「自分たちにしっかりベクトルを向けてやれた一週間だった」という表現をしていました。そして「鹿島とかレイソルとか他の試合の結果を気にせずに、ゲームをしたい」と。その意味で、このセレッソ戦は自分たちに矢印を向けて臨む一戦だと言えます。

 等々力の前売りチケットは完売だそうです。そんな試合の見どころはどこなのか。いつものようにディープに語っていきたいと思います。

ラインナップはこちらです。

1.「年間通じて戦うには、けが人が出てくるし、そこは総力戦」(小林悠)。大島僚太と阿部浩之の離脱で臨む4位・セレッソ大阪戦。気になる予想スタメンは?

2.「ボールの持ち運び方は多少変わるが、チーム全体のイメージ、やるべきこと、ボールの握りであったりというのは変わらない」(中村憲剛)。自分たちの原点である「ボールを持つ」ということを、指揮官が強調した理由とは?

3.「自分とネットに対して奪いに来るのなら、それでその後ろが空く」(森谷賢太郎)、「そこに自分自身も監督も重きを置いていないと思う」(長谷川竜也)。モリヤとタツヤがチームにもたらしてくれるものとは何か。

4.「シンプルにクロスから点を取っていますね。ただワンタッチで細かくつなぎながら、という形もある」。元チームメートでもある杉本健勇のゴールパターンの変化について語る谷口彰悟。杉本健勇封じの二つのポイントとは?

5.「僕はその選手のためにも、死ぬ気で戦うつもりでいる。明日の試合もそうだし、これから続く試合も、みんなが戻ってきたときにチームとして戦っていられるように1試合も落とせない」。大島僚太について語るとき、奈良竜樹が語った熱い思い。

 以上5つのポイントで、冒頭部分も含めて全部で約8000文字です。一週間インターバルがあったことで、僕自身もリフレッシュできました。休んだ分、読み応えあるプレビューになっていると思います!よろしくどうぞ。

なお、前節のヴィッセル神戸戦のレビューはこちらです。→いつもの「違い」を出せずに無得点。必要だったのは「何が起きるかわからない。だからこそ 」という発想だったかもしれない。(リーグ第27節・ヴィッセル神戸戦:0-0)

では、スタート!

ここから先は

7,785字

¥ 200

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。