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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第5節・サンフレッチェ広島戦)

 3月31日は等々力競技場でサンフレッチェ広島戦です。

日本代表の欧州遠征があったため、前節の名古屋グランパス戦から約2週間のインターバルがありました。チームとしては、先週末に桐蔭横浜大学とのトレーニングマッチを実施。45分×3本で、3本目に3点を挙げて3-0というスコアで終えています。

 迎えるサンフレッチェ広島戦。

今年から指揮をとるのは城福浩監督です。
城福体制になった今シーズンは開幕から3勝1分と好調。お互いに勝ち点10同士の首位決戦でもあります。

「広島はコレクティブなチームで、4-4-2の布陣でハードワークする。選手がよく走るなというイメージですね」

 中村憲剛による広島評です。ハードワークによって守備が堅くなった印象で、それはここまで1失点という数字にも現われています。第3節では敵地で鹿島アントラーズを破っていますし、臆することなく臨んでくるはずです。

 城福浩監督といえば、2年前の2016年の多摩川クラシコで等々力で負けて、その翌日にFC東京の監督を解任されたのですよね。監督としては、それ以来となる等々力ですよね。気合いも入っているかと思います。

では、試合の見所についてディープに語っていきたいと思います。今回のラインナップはこちらです。

1.「オニさん(鬼木監督)の考えを信じてやるだけですね」と試合前日に語った小林悠。帰国した代表組の先発可能性は?気になる予想スタメン。

2.「相手を揺さぶりながら、中から行く。中から行きながら、サイドを使って広げて、空いたところにボールを運んでいく。そういうのができれば、より良くなると思う」。大久保嘉人が感じている、鬼木フロンターレの攻撃の変化と改善点とは?

3.「怖がって弱気になって引いてもダメだし、ボールに突っ込んでうまく入れ替わるのも避けたい」(谷口彰悟)。2試合連続完封中の熊本兄弟にとって、「試される相手」となる重戦車・パトリックとの対峙。過去2戦では表面化しなかった最終ラインの問題点を克服できるか。

4.「広島がどこを守ってどこが空いてくるのかを見ながらやれればいい。それはいつもと変わらない。不変です」(中村憲剛)。「大島僚太の不在」で迎える一戦で、ボランチに入るのは森谷賢太郎か守田英正か。それでもチームとしてはやるべきことが変わらない、いくつかの理由とは?

5.「器用な選手なので、フリーにさせないように自分の間合いで対応したい」(登里享平)。キーマンとのマッチアップが続くノボリ。広島戦では、昨年等々力で2ゴールを喫した川辺駿の機動力を封じ込む。

以上、5つのポイントで全部で約7500文字。中断明けなのでボリューミーにしておきました。これを読んで、試合のポイントを整理して観戦してもらえると嬉しいです。

なお、前節の名古屋戦のレビューはこちらです。➡️鬼木フロンターレと風間グランパス。それぞれのスタイルで進んでいく、お互いの道。(リーグ第4節・名古屋グランパス戦:1-0)。

よろしくどうぞ。

では、スタート!

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