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ボランチの攻撃参加から読み取る、勝負の嗅ぎ分け方。そして試合終盤に見せたボランチ・脇坂泰斗という希望。(リーグ第25節・セレッソ大阪戦:1-2)


ヤンマースタジアム長居でのセレッソ大阪戦は1-2で敗戦。

これでリーグ戦は4敗目を喫しました。なによりリーグ未勝利は6試合続いています。状況は芳しくありません。

試合翌日の麻生グラウンド。勝てていない現状について、中村憲剛は率直に口にします。

「みんなモヤモヤしていると思う。鬼さんも含めて。選手もそうだし、スタッフも、サポーターも。どう乗り越えていくのか。毎試合全力で勝ち点3を取りに行っている。でも、こう言う事態になっている。どっかを直さないといけない。課題を修正する・・・と言うと、課題という言葉は抽象的で好きではないのだけど、当たり前だけど、勝っていないのだから直さないといけないところがある。ただ良さは消したくない」

 鬼木監督になってから、この時期にこれだけ勝てない試合が続くのは初めてです。それだけに、みんながモヤモヤしているわけですが、では、このモヤモヤの原因はどこにあるのか。。。。

もちろん、それがわかれば何も苦労しないのですが、セレッソ戦の試合分析と取材を通じて、少し整理できれば良いなと思っております。

今回のラインナップはこちらです。

1.「前半、ボールを持っている時のリズム、出し入れしながらサイドと、そこはすごく良かった」(中村憲剛)。驚きだったダミアンのベンチスタートと、鮮やかだった阿部浩之の同点ゴール。「中、外、中」で揺さぶるボールの動かし方を生んだ、前線ユニットの機能性。

2.「マギーニョが(ボールを)運べる環境が揃っていた」(中村憲剛)。なぜ同点弾は右サイドから生まれたのか。狙い目だったC大阪の左サイドエリアと、もっと攻略できたはずのもどかしさ。

3.「守田もですが、前にどんどん出ていく。なるべく前でと言うのは心がけていました」(下田北斗)、「うちの左サイドをアクシデントのような形で突破されて、そこで首を振る余裕がなかった。そういうところが勝負の分かれ目だし、今はそこを逃してしまっている」(谷口彰悟)。「相手のクロスが北斗に当たって、それが跳ね返ってのクロス。でも、あのクロスを上げたのは、ボランチの(レアンドロ)デサパト」(中村憲剛)。ボランチの攻撃参加から読み取る、勝負の嗅ぎ分け方。そして試合終盤に見せたボランチ・脇坂泰斗という希望。

4.「自分たちが変えていないと、この流れは。誰かが変えてくれるという思いではないダメ。俺が変えるという気持ちをみんなが持ってやるのが大事だと思う」(谷口彰悟)、「どう攻めていくのかというポイントも変わってきている。昔は、真ん中から中心に攻めていったが、今はサイドからの方がチャンスは出来ている。そこはちょっと変わる時期には来ているのかな」(小林悠)。鬼木フロンターレの現状について語るとき、谷口彰悟と小林悠が語ったこと。

以上、4つのポイントで全部で約10000文字です。中二日でルヴァンカップが控えていることもあり、いつものレビューとは少しテイストを変えております。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第25節・セレッソ大阪戦)

では、スタート!

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