解決策を見出せなかった守備ブロック攻略法と、嗅ぎ分けられなかった勝負所。そして真夏の3連戦を終えて思うこと。(リーグ第21節・松本山雅FC戦:0-0)

等々力競技場での松本山雅戦は0-0の引き分け。

「圧倒的にボールを保持した川崎フロンターレが、松本山雅が構える5-4-1の守備ブロックを攻略できず」という構図で説明できると言っても過言ではない試合だったと思います。

・・うーん、攻略できませんでしたね。

この試合、攻撃陣は知念慶が先発しています。後半途中からはレアンドロ・ダミアン、小林悠というストライカーが入りましたが、公式記録によれば、FW陣でシュートを記録したのは小林悠の1本だけです。

 チーム全体でも8本。前半に田中碧が打ったミドルシュートの2本、後半に車屋紳太郎が放った2本、後半にジェジエウの2本、下田北斗の1本と、どれも後方の選手ばかりが記録しています。前線の選手たちが、いかにフィニッシュワークに絡めなかったのかがわかる数字です。

そうした要因も含めて、レビューではピッチ上で起こっていたあれこれについて語っております。ラインナップはこちらです。

1.「3バックの間に立つことで、相手の嫌な位置を取ろうとは思っていましたが、相手の受け渡しとスライドも早くて、組織的に守られた」(知念慶)。シュート0本で交代。最前線にいた知念が感じていた、この日の攻撃の難しさとは?

2.「あれは練習でやっていたことで、監督にも言われていたこと。それを遂行していた感じはあります」(家長昭博)、「アキくんとの関係で、うまくニアゾーンと自分が入っていくところ、そして(相手が)寄って来たらボランチに付けたりというのは意識していました」(登里享平)。前半から狙っていた右サイドからの攻略。後半に起きた想定外とは?

3.「そういうポジションを取って、相手を動かせればと思ってやっていたが、崩し切るところまでいけなかった」(谷口彰悟)。ラインを飛ばすボールや攻撃参加で奮闘。過酷な連戦にフル出場し続けた谷口彰悟が、ピッチで表現し続けたもの。

4.「あれは前半から見てても絶対に(背後を)取れるのは分かってましたし、自分としても、二回動き直せば、絶対に行けると思ってたので」(長谷川竜也)。ロスタイムに訪れた狙い通りの崩し。悔やまれるのは。。。。。

5.「崩しらしい崩しができていなかった。それが全て」(小林悠)、「解決策を自分たちで見つけられないまま、終わってしまった感じかなと思います」(下田北斗)、「リスクをかけるタイミング、どこでいくのかというのは全体としてもイメージを共有できなかった」(家長昭博)。解決策を見出せなかった守備ブロック攻略法と、嗅ぎ分けられなかったゲームの勝負所。そして真夏の3連戦を終えて思うこと。

(※8月7日追記)6.「チャレンジしないでそのまま時間が過ぎていくのは、見ていても、やっていてもあまり気持ちがよくない」(小林悠)、「綺麗にやっているつもりはなかったけど、ズレを起こそうとしてもズレない。我慢強かったし、プレスバックも早かった。そういう試合だった」(中村憲剛)。あの試合の解決策はなんだったのか。週明けの麻生で、主力が語ってくれたこと。

以上、5つのポイントで全部で約13000文字です。8月7日に後日取材で約2500文字のポイント6を追記しました。なぜ攻略できなかったのかを選手の証言とともに深掘りしております。モヤモヤしている方は是非どうぞ。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第21節・松本山雅FC戦)

では、スタート!

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解決策を見出せなかった守備ブロック攻略法と、嗅ぎ分けられなかった勝負所。そして真夏の3連戦を終えて思うこと。(リーグ第21節・松本山雅FC戦:0-0)

いしかわごう

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いしかわごう

サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。
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