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ぼくがビックリマンから学んだこと:第43弾〜社会的大ブームとなったがゆえに起きた問題に、ロッテとコロコロはどう向き合ったのか。

ビックリマンを愛するみなさん、こんにちは。

いしかわごうです。

3月12日に発売となったコロコロ創刊伝説の第4巻。3話構成でビックリマンとコロコロの秘話が掲載されていました。

・コロコロ編集部員・柏原順太のビックリマンとの出会い
・ビックリマンの生みの親である反後博士によるビックリマン誕生秘話
・大ブームゆえに起きた社会問題と、コロコロと示した解決策

前回と前々回で2回分を紹介したので、今回はラストになります。

第3話目では、コロコロの特集記事により、爆発的な人気となったがゆえに起きてしまったビックリマンが引き起こした社会問題を、コロコロがどう乗り越えていったのか。そこの話が紹介されています。

■大ブームゆえに起きてしまった社会問題

そもそも、大ブームになったは故にビックリマンが引き起こした社会問題とはなんだったのか。

・ビックリマンチョコを買った子供達が、シールだけを抜き去って、チョコをお店に捨ててしまう廃棄問題

・シール欲しさに友達のシールを盗んでしまう窃盗問題

・ガチャガチャでシールが当たるロッチによる偽シール問題

・・・・などなどでした。ロッチによる偽シール問題については、このマガジンでも扱ったことがあります。

とりわけ、お店で買ったビックリマンチョコを食べずに捨ててしまうことは、かなりの社会問題にもなってました。

昔の仮面ライダースナックにもそういう問題が起きていたと聞きます。

ビックリマンに関する批判の矛先は、全て販売先のロッテに向かったとのことで、この騒動が悪化すれば、ビックリマンの販売中止も考えられたほど。

ビックリマンを愛する子供たちを信じたロッテ

こうした騒動の中で、ロッテの策はなんだったのか。

それは「ビックリマンを愛する子供たちを信じる」でした。

もちろん、ただ単に祈って信じたわけではなく、そのための誓いを作って「ビックリマンファンの正しいあり方」を訴えたんですね。

販売元のロッテは「ビックリマン憲章」なる3か条の具体的な規定を作ったんです。

1.私はシールを決して売り買いしないことを誓います(※シールの売買の禁止)

1.私はチョコを美味しく食べながらシールを集めることを誓います(※チョコレート菓子の完食)

1.私はシールの交換を通じてお互いの友情を深めることを誓います(※シールをトレードすることにより親睦を深める)

■「ビックリマン勲章」の普及に欠かせなかったコロコロコミック

この「ビックリマン勲章」の普及をサポートしたのがコロコロです。ビックリマン公認ライセンスとして、1987年4月号のコロコロコミックの付録として配布されました。

ビックリマンキッズに対する、コロコロコミックの影響は絶大でしたから、これによって「正しいビックリマンファン」としての振る舞いを身につけていったわけです。

その直後には、「少年ビックリマンクラブ」なる、熱いビックリマンファンの子供たちの姿を描いた漫画もコロコロで開始。子供達は自分たちと重ねながら「ビックリマンファンのあり方」を考えるようになっていったというわけです。面白い現象ですよね。

その頃だったと思いますが、ビックリマンチョコの空袋と切手を同封するともらえる公式ミニファイルにも、この「ビックリマン勲章」はどどんと掲載されていました。

これによって、ビックリマンキッズみなが誓ったわけです。

こうしてビックリマン人気は衰えることなく、人気を成熟させていったわけです。とまぁ、3回に渡って長々と語ってみました。ぜひコロコロ創刊伝説を読んでみてください。

ではでは、今回はこの辺で。

(最後まで読んでいただき、ありがとうございました。バックナンバーはマガジンで読めます)


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