後半の等々力に漂った、いつものアタッキングサッカー。大事なのは、仕留め切れなかった現実から目をそらさず、これを乗り越えていくという覚悟。(リーグ第2節・鹿島アントラーズ戦:1-1)

等々力競技場での鹿島アントラーズ戦は1-1のドロー。勝ち点1を分け合う結果となりました。

立ち上がりからリズム良く攻め込み、開始9分には中村憲剛の完璧はフリーキックで先制。昨年5月20日の清水エスパルス戦でもフリーキックから決めていますが、あの時と似た形でしたね。

「(ボールを)置いた瞬間に決める予感はあった。落ち着いて蹴れました」

ゴールを決めると、バックスタンドへ向かって、今年のゴールパフォーマンスである中邑真輔氏の「イヤァオ」を披露。等々力の一体感を生み出しました。

「今シーズン、初ゴールということでチームを勢いに乗せることができると思ったけど、その後に失点して自分たちで流れを途絶えさせてしまった」

21分、何気ないリスタートで始まったロングボールから伊藤翔に抜け出されて今季初失点。伊藤翔のトラップからのシュートまでの流れは実に鮮やかでしたが、防げた失点でもあったという思いも残ります。ディフェンスリーダーの谷口彰悟が反省の弁を述べます。

「油断した一瞬の隙だった。正直、そこまでやられる感じはなかったので、あんなに安い失点をしてしまった。また点を取りに行く作業をしにいくことになって、難しくしてしまった。ディフェンスとしても悔しいし、申し訳ない」

結局、序盤に動いたこの2つの得点から、スコアは最後まで動きませんでした。ただいろんなことが詰まっていた90分でしたね。レビューでは、そこらへんの攻防戦などを振り返りつつ、この開幕2試合を踏まえて、今後に向けた視点でたっぷり語っております。

ラインナップはこちらです。

1.「この2試合で見てわかったのは、相手は何振り構わないということ。鹿島とFC東京という名のあるチームが、とにかく守ってカウンターで割り切ったサッカーをしてくる」(中村憲剛)。開始早々に浮き彫りとなった、意外な構図。そして鬼木フロンターレが向き合っていくべき戦い。

2.鹿島守備陣が嫌がる効果的な攻撃と、レアンドロ・ダミアンが持っている「型」。そして揃えていくべき「チームの目」。

3.「悠くんや家長さんが、サイドバックの背後を走って僕の前を通ってくる時に、斜めのコースを作って欲しかった。それは言っていました」(馬渡和彰)、「悠くんが裏に抜ける動きが多かった。そこで逆にダミアンが空くスペースができて、それで足元のスペースが空いてきたので、そこは意識して入れていた」(車屋紳太郎)。意図的に作り出していた、ダミアンの足元を生かす地上戦。これをチームとしてどう組み込んでいくべきか。

4.「クロスをするときに中に入ると、こぼれ球を拾う準備を迅速にやらないといけない。あそこでクリアされたボールを拾われてカウンター、それが多かった」(谷口彰悟)。「ボールの失い方の悪さ」という副作用を招いた、前半のクロス選択。特効薬がないからこそ、改善すべきは選択の使い分けとリスクマネジメントの整備にある。

5.「チャンスの数を増やしていく。それで外しても、どこかで入る。今日でいうと、まだ足りない」(中村憲剛)。「ボールを動かすことも大事だけど、強い動きでブロックを壊すことももっとしていかないといけないのかなと自分は感じました」(馬渡和彰)。後半の等々力に漂った、いつものアタッキングサッカー。大事なのは、仕留め切れなかった現実から目をそらさず、これを乗り越えていくという覚悟。

以上、5つのポイントで冒頭部分も含めると全部で約10000文字です。ボリュームたっぷり。ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。➡️試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第2節・鹿島アントラーズ戦)

では、スタート!

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この続き:8,751文字

後半の等々力に漂った、いつものアタッキングサッカー。大事なのは、仕留め切れなかった現実から目をそらさず、これを乗り越えていくという覚悟。(リーグ第2節・鹿島アントラーズ戦:1-1)

いしかわごう

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