見出し画像

前半残り10分で繰り広げられた、システム変更による両指揮官の攻防戦。34本のパスをつないで決めた、美し過ぎる逆転弾。そしてイニエスタ。(リーグ第30節・ヴィッセル神戸戦:5-3)

 等々力競技場でのヴィッセル神戸戦は5-3で勝利。

先に試合をしていた2位のサンフレッチェ広島が清水エスパルスに敗れていたため、勝てば勝ち点差が4に広がる大事な一戦となりました。

 そして、フタを開けてみれば、まさかの乱打戦に・・・いやはや、語るべきことがたくさんある試合となりました。語るべきことがありすぎて、12000文字ぐらいのレビューになってしまいました。1200文字じゃないですよ?12000文字です・笑。

 なので、早速レビューに入りたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「攻めの時も、攻めにくい感覚があった」(小林悠)。「ボールを取り上げる」でも「ボールを持たせる」でもなく、パスルートを「隠す」。リージョ監督が施した巧妙なフロンターレ対策。

2.「(プレスで)寄せ切っても、ウェリントンの強さがあった。そこで起点を作られたし、そこで広げられた。前半の失点や悪いときは、そういう幅を使われた」(登里享平)、「戦術・ウェリントン。あれでひっくり返ってしまう」(中村憲剛)。20分で3失点はなぜ起きた?イニエスタのポジショニングとポドルスキのサイドチェンジ。そして戦術ウェリントン。前線からのプレスがハマらなかった3つの問題点を読み解く。

3.「だからといって引くことは選ばなかった。人数を合わせたことがよかったと思う」(中村憲剛)」。奏功した〔4-2-3-1〕へのシステム変更。守備では何が改善されたのか?

4.「〔4-2-3-1〕に変えてからは、アキさんが落ちるので、自分が落ちなくてもいい。役割がはっきりした分、仕事もやりやすくなった」(知念慶)、「あのタイミングでシステムを変えていたので、あそこにアキさんが走り込んでくれた」(大島僚太)。前半の残り10分で見せた両指揮官による攻防戦と、試合の流れを変えた川崎の2点目が生まれた背景とは?

5.「アキがトップ下に入ったことでリョウタとトライアングルを作れた。そこでユウや知念、学が絡む。そこに外にエウソンとノボリが絡む。いつも通りの形になった」(中村憲剛)、「まだまだもっとできる。もっとできる姿を見せたいと思ってる」(齋藤学)。いつも通りのサッカーで圧倒し続けた後半。そして、等々力を爆発させたマナブの一閃。

6.「自分はその前で、チャンスになるところで潰してしまった。チャンスを潰した分、どこかで貢献しないといけなかった」(大島僚太)、「練習でやっているし、それを試合でやっただけですね」(家長昭博)。34本のパスをつないで決めた、美し過ぎる逆転弾。ミックスゾーンで饒舌には語らない二人が、プレーで語ってくれたもの。

7.「本当にチームとしてしっかりしていて、良いサッカーをしている。個人としても非常に良い選手がそろっているチームだなと思いました」(イニエスタ)、「判断の上に技術があって、その技術におごることなく、基本的なことを忠実にやれる判断力はすごい」(大島僚太)、「いかなくても、イニエスタが(ボールを)出す先を潰すようにした」(中村憲剛)。イニエスタにまつわるあれこれ。

 以上、7つのポイントで約12000文字です。いや、語りどころがたくさんある試合でしたね。読み応えたっぷりですので、ぜひ読んでみてください。

なおプレビューはこちらです➡️試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第30節・ヴィッセル神戸戦)

 そしてゲストで来てくれた、DJ KOOさん、アバンテも歌ってくれたのですね。

アバンテは、フロンターレがリードしている試合のロスタイムに歌い上げるチャントで、原曲はTRFの「CRAZY GONNA CRAZY 」なんです。本家が歌ってくれたなんて感動ものですね。

では、レビュースタート! 

続きをみるには

残り 11,774字

¥ 300

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。