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This is Football 〜鮮やかな「中と外の使い分け」と好機を見逃さずに掴んだ先制点。そして追加点は、なぜ大ピンチの後に生まれたのか。(リーグ第17節・ジュビロ磐田戦:3-1)

 ヤマハスタジアムでのジュビロ磐田戦は3-1で勝利。

チームとして宿題となっていた追加点を奪うことが出来、複数得点で勝ち切りました。

ただ気になったのがタイムアップの笛が鳴った時に、ピッチにいた選手たちにあまり笑顔がありませんでした。どこか淡々としています。

 なぜか。
最後に失点を喫してしまったことに、チームとして納得していないからでしょう。そんな雰囲気がピッチから伝わってきました。

試合後のミックスゾーンでは谷口彰悟が「3点取るまでは良かったと思います」としながらも、クリーンシートで終わることが出来なかった悔しさを口にします。

「そこまでは良かったですが、最後の失点はいらなかった。失点ゼロで終わらないといけない。そういう癖をつけてしまいそうで嫌ですし、終盤の失点というところは無くしていけるようにチーム全体でもやっていきたい」

 もちろん勝利したからこそ反省できる話ですが、これでリーグ戦は3試合連続で失点してしまっています。これが「失点癖」になってしまわないように、ディフェンスリーダーとして危機感を募らせていました。

 また一つ宿題が見つかったわけですが、そこはシーズン後半に向けてチームが成長するための課題として取り組んでいくことになるのだと思います。

では、試合を振り返っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「そこはバトルなので。相手に走られても俺たちも走る。ジェジエウと粘り強くやれた」(谷口彰悟)。シンプルだが効果的だった磐田のロングボール攻撃と、それに走り負けずに我慢し続けたCBコンビの攻防戦を振り返る。

2.「足元で(ボールを)持った時に、仕掛けるスペースも時間ももらえない中、でもその分、背後への走りは結構やりやすかった」(長谷川竜也)。徹底されていた磐田による「長谷川竜也封じ」。それでもタツヤが仕事を出来た理由とは?

3.「それでもチャンスは来ると思っていたので」(小林悠)。鮮やかな「中と外の使い分け」と、好機を見逃さずに掴んだ小林悠のJ1通算99得点目。そして、さらなる打開策として欲しい「深さ」とは?

4.「一発目ではパスが出せなかったが、切り込んだ時に、相手が自分に食いついてきた」(長谷川竜也)「「もうちょい早めに来るかなと思ったんですが、3人を引き付けてくれたので」(脇坂泰斗)。これぞサッカー。大ピンチの後に生まれた待望の追加点。勝負を決めた流れを読み解く。

5.「優しい、バファリンみたいなパスでした」(知念慶)。勝利を決定づけた知念慶の3点目。そして、森谷賢太郎から19番を引き継いだ齋藤学が開幕前に語っていた、背番号への思い。

6.名波浩監督の辞任会見の場にいて感じたこと。

以上、6つのポイントで約10000文字です。たっぷり書きましたので、ぜひどうぞ。

なお、プレビューはこちらです。➡️ 試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第17節・ジュビロ磐田戦)

では、スタート!

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