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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第12節・浦和レッズ戦)

 5月2日は等々力競技場で浦和レッズ戦です。

 チームは3連勝を飾ってホームの等々力に戻ってきました。
3連勝を振り返ってみると、ホームの鹿島アントラーズ戦(4-1)、アウェイのサガン鳥栖戦(2-0)とヴィッセル神戸戦(2-1)と、どれも簡単な試合ではありませんでした。

真っ向勝負でぶつかり合い、自分たちの持ち味を出して押し切った鹿島戦。

前半の苦しい時間帯を全員で耐えながら、後半に反撃して畳み掛けた鳥栖戦。

一度は追いつかれながらも、相手の綻びを見逃さずに仕留めた神戸戦。

振り返ってみると、どれも同じ勝ちパターンではなく、違う勝ち方だったことがわかります。選手たちもそれをよくわかっているのでしょう。

「この3試合はいろんな勝ち方ができたと思っている」と話していたのは、奈良竜樹です。

「圧倒して派手に勝ち切る、僅差でも勝ち切る・・・いろんな勝ち方をしながら、いろんな勝利の味を味わっていけば、チームとしても勝負強くなるし、しぶとくなると思う。それを11人、(ベンチも含めて)18人が合わせれば、もっと勝負に対して厳しくなるチームになる」

過密日程だからということもあるのでしょう。「90分間をどうマネジメントして、チームとして勝ち切るのか」ということに対する意識が、選手たちの中で非常に高くなっているのは、取材していても伝わってきます。

 では、この浦和レッズ戦はどう戦うべきなのか。今回のプレビューでは、そこのポイントを深く掘り下げています。ラインナップは、こちらです。

1.「システムとか個人の質とか、サッカー的なところもあるが、そういうところは気力でカバーできると思っている」(中村憲剛)。気力の勝負になる浦和戦。気になる予想スタメンは?

2.「前から来られても、自分たちが押し込まれないようにしようとは話しています」(大島僚太)。「どんな守り方なのか、試合中に探り方を見つけていけば、特に変わることはない」(阿部浩之)。予想が立てづらい浦和の出方と守り方。浦和守備網をどうやって攻略していくか。

3.「後ろから勝利をたぐり寄せるようなことも大事だと思っている」。奈良竜樹が語った、苦しいときほど強気であり続けることの必要性。

4.「絶対に勝つ!勝つぞ!勝つぞ!」。中村憲剛が垣間見た、オリヴェイラ監督のモチベーターとしての手腕。JOMO CUP2009のミーティングで圧倒されたアジテーションとは?

5.泥臭く、したたかに。そして圧倒できなくても勝つ。連戦で求められる勝ち切る強さに、必要なこととは?

 以上5つのポイントで約7500文字です。

 なお前節のレビューはこちらです。➡️神戸守備陣を中央から打ち抜いた大島僚太の冷静な崩しと、小林悠が取り組み続けていた「空間を作るターン」。(リーグ第11節・ヴィッセル神戸戦:2-1) 

では、スタート!

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