今日は早起きして岡山出張なんだけど、なんとて寒い。

大阪はそんなに寒くなかったのに、岡山は寒い。
なんだこれ。
新幹線から見た景色に靄がかっていたのを思い出す。

大阪と岡山ってそんなに気温変わったっけ？と思いつつ、在来線に乗り換える。

純粋そうな高校生がたくさん乗ってて、「いつかの俺も乗ってそうだな」とか思ったけど、俺は自転車に乗って高校に行ってたので思い過ごしだった。

毎朝、一緒に学校に行ってた不良がいた。
そいつはいつもタバコを吸いながら高校に行ってたので、高校近くになるとガムを噛んで匂いを消す。
俺がガムをあげる時もあれば、自前で準備してる時もあった。
その時は俺にもガムをくれる。
どんな靄がかった日でも、俺たちは一緒に学校に行った。

大阪に住み始めてもう10年以上になるが、そういえば朝靄ってあんまり見ない。
山の中とか、自然がいっぱいの所じゃないと発生しない気がする。

こんなこと
朝早く起きて岡山に行かなければ
そもそも窓側に座らなければ
笠岡に行くのに福山経由でなければ

思い出さなかったと思うので、なんか意味があるのかとしみじみ考える。
でも本当は、人生における意味なんてものは自分でつけるもので、自然と誰かが付けてくれるものではないと俺は知っているのだ。