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開票立会人の流れ

 「開票立会人」と書いて「かいひょうりっかいにん」と読み、
開票事務の執行に立ち会い、公正に行われるよう監視します。
昨晩、僕のお役目は比例代表の開票立会人でした。
 
8時半頃、開票作業の様子が見られる場所に案内されて座るところからスタート。
開票作業所を挟んで対面には、警察官席(2名)と報道席(数席)あり、それぞれ座られていました。
 
845分から開票を開始します」
 のアナウンスが流れ、スピーカーから117の時報が流れ始めます。
 
845分の時報後、
投票所から集められた投票箱を閉じられた封筒を破って取り出した鍵で開き、
投票用紙を机の上に広げ、
投票箱と蓋と鍵を持った職員が一列となり、
立会人席の前を通過していき、
立会人は空になっているかどうかを確認します。
 
ここからしばらくは開票作業の監視役。
選挙区候補者と比例代表とで作業台が別れ、
今回から安八町に導入された読取分類機に通され、
その後、人の手で整理し、
計数機を通し、
再度、人の手でチェックし、
候補者の名前や政党、束ねてある枚数が手書きで書かれた赤紙(正確にはピンクかな)を表紙にしてクリップで止められ、立会人の元に運ばれてきました。
 
開票から約30分後、
選挙区候補者の立会人の元へ運ばれ、チェックが始まり、
比例代表の立会人の元に運ばれてきたのは開票開始から約50分後。
比例代表は政党と名簿に記載された候補者の名前で書く場合とに分かれるので、分類に時間がかかるのです。
 
立会人は赤紙で束ねられた投票用紙をパラパラとめくって確認したら、
赤紙に印鑑を押します。
ちなみにシャチハタは不可。
 
苗字だけ、漢字とひらがな交じり、一字だけ間違っている、縦線で書き直してあるなど様々。
 
「あっ、この方は選挙区候補ではなく比例代表だったのか?」
 と思いながら、印鑑を押したことも。
 
「民主党」と書かれていることも多く、この表は立憲民主党と国民民主党の有効票の割合で分けられます。
「按分票(あんぶんひょう)」と呼ぶらしい。
 
最期に無効票が運ばれてきます。
その多さに驚きました。
白票も多いですが、比例の投票用紙にも関わらず、選挙区候補者の名前が書かれていることも多かったなぁ。
政党の無効票で目についたのは「自由党」。
 
こうして立会人がチェックした票は、計算係のテーブルに運ばれ、集計されます。
最期にパソコンで打ち出された一覧を元に選挙管理委員会から説明を受け、署名し、
深夜010分、無事、開票作業が終了しました。

途中で、すごく甘い物が飲みたくなったなぁ。
もちろん立会中は飲めません。

 
 

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