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世界のタクシーの想い出

タクシーに乗った際、ドライバーさんとお話することは、ほとんどありません。
旅人にとって情報源の宝なのですが、人見知りが邪魔をしてしまいます。
 
昨日、干していた布団を取り入れている最中、母が呼びます。
「このテレビ面白いよ」と。

ロシアはサントペテルブルクのタクシードライバーとのやり取りが流れていました。
世界のタクシーに乗ってドライバーとのやりとりと車窓を交えた紀行番組。
ウォッカにまつわる話とキリル文字の看板などが興味深く、足を止めて見入ってしまいました。
 
海外を旅している際、
土地に馴染む気がして公共交通機関を利用することを選びがちですが、
慣れるまではタクシーを利用するので想い出も多い。
 
紛争中でホテルに向かうまでに二度も軍人から検問を受けたスリランカ、
ガス欠で停まってしまい、ガソリンを取りに行ってくるといって置いていったドライバーの子どもの面倒を見ていたラオス、
ぬるい蒸留酒を回し飲みしていたモンゴル、
財布を落としたことに気づいて頭が真っ白になったスペイン、
僕のパートナーにサプライズとのことでニューヨーク在住の友人たちが空港にホワイトリムジンを頼んでくれて驚き、支払いの額にも驚いたニューヨーク、
お腹を壊し、トイレに行きたいけれどトイレがなく、脂汗をかいた西アフリカのタクシーなど数えきれません。
そういった話を母は聞きたがるけれど、話すと「たあけ(アホ)」と言われ、母子戦争に発展します。
 
かと言って、海外のタクシーに乗って感動するようなイイ話は残念ながら、持ち合わせていません。
トラブルの方が記憶に残りやすいので憶えていないだけかもしれないけどね。
 
写真はインドで利用していたタクシーの一つ「バジャージ」。
乗っている最中に警察に捕まり(一方通行違反だと思います)、違反金は僕が払えと言われたこともあれば、
ブレーキが壊れた(その時点で怖い)から修理代を請求されたことなど笑ってしまうようなことが日々、起きていました。

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