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トラクターの作業が進みません

今年初めてトラクターに乗り、田んぼを起こし始めました。
どこからともなく鳥がやってきます。
大好きな光景の一つ。
あいかわらず鳥の名前が憶えられません。
 
「あれ?あの鳥は、なんて名前だっけ」
トラクターを止め、
スマホで「冬の鳥」、「田んぼに来る鳥 冬」などで検索して、
鳥の名前を調べています。
 
一旦、トラクターから降りて、近くで確認しようとします。
しかし、寄っていくと逃げてしまうので、結局、何でもいいので写真を撮ります。
いざ写真を撮っても、
稲の切り株が混ざった田んぼと色が、ごちゃごちゃで、よくわかりません。

ピンチアウトして画面を拡大して鳥を固定し、
「コチドリ?いや、違うな、もっと尾が長いぞ。セグレセキセイだぁ」
 などブツブツつぶやいては、
ネットの検索画面と交互に見比べています。
周囲から見たら危ない人なのでしょう。
 
調べて、ようやく名前を思いだしたセグレセキセイ。
その後、たくさんやってきて、
小刻みに移動しては土の中をつついています。
ぜんまい仕掛けのおもちゃのようで、かわいい。
 
そこへカラスが1羽やってきて、散らばって逃げていきます。
 
トラクターに乗る直前、
自宅で昼食後、穏やかな日差しを受けながら昼寝をしていたら、
窓越しの手水鉢でカラスが水浴びしている音で起こしてくれたのです。
起こしてくれなければ、昨日の午後は、気持ちよかったので、そのままゴロゴロしていたかもしれません。
「ありがとね。でも、同じカラスかなぁ」
 とつぶやきながら、じっと見つめます。
わかりません。
 
そこへ、くちばしは黄色、足も長く、やはり黄色の鳥が2羽現れます。
「ケリ」の名前の通り、「ケリ、ケリ、ケリ」と鳴く鳥。
カラスが追い払われてしまいました。
「おぉ~」と思わず、声をあげます。
 
トラクターから降り、近くに寄って写真を撮ろうとしたら、
逃げていき、僕がトラクターに乗ると、また戻ってきます。
それが面白くて、何度か繰り返していました。
と、まぁ、こんな具合なので、なかなか作業は進まないんですけどね。

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