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【参院選2022】かいちょが議席数予測してみた!

参院選の公示まで1カ月を切った。

全体予測

自民党は、前回の57議席を超えることは確実な情勢。比例投票先調査の中には自民が50%を超えるものもあり、岸田政権のもとでこれまでにも増して勢いをつけている状況だ。北海道、東京、千葉には2名の候補を擁立する。千葉では2人とも当選の見通しが立っているが、東京では候補乱立の影響から先が読めず、北海道に至っては2議席目の確保が程遠い状態だ。全県改選数1の東北地方では前回に比べて戦いをいくらか有利に進めており、福島を中心に議席を奪還できるかが焦点だ。

立憲民主党は、世論調査でも維新の肉薄を受けるなど厳しい状況にあるが、この選挙も例外ではない。東京、神奈川では2名の候補を擁立するが、東京は現職の蓮舫に票が集中する可能性があり、神奈川では共倒れにもなりうるといった情勢だ。近畿圏では維新に押され、大阪・兵庫での議席獲得は絶望的であることに加え、奈良や富山でも維新の後塵を拝す可能性が出てきた。

公明党は、これまで選挙区7、比例区7と安定して議席を獲得してきたが、今回は多くの複数区において維新と接戦であることから一部の選挙区では議席を失う可能性も出てきた。公明党は組織票の比重が圧倒的に高いことから、投票率が上がると獲得議席数は少なくなる。これに関しては当日まで分からない。

日本維新の会は、昨年の衆院選時ほどの勢いはないが、各種調査で立憲に肉薄するなど依然として影響力は強い。地盤の大阪・兵庫や元知事を擁立する神奈川の議席獲得は確実なほか、減税日本や河村名古屋市長と連携する愛知や埼玉といった4人区でも議席獲得の可能性がある。一方で東京は主要政党・著名人乱立の影響で厳しいか。今回は九州地方でも候補者を擁立し、党勢拡大につなげたい考えだ。比例での相次ぐタレント候補の擁立が功を奏すのかにも注目だ。

国民民主党は都市部を中心に候補擁立を進めるが、複数区での議席獲得は厳しい情勢。唯一可能性があるとすれば愛知の現職だが、当落ライン上に位置しており当選は容易ではないだろう。山形では、国民候補一強の情勢と見られていたが、ここにきて自民が元県議を擁立。ただ国民側も2期務めた現職であるために自民が議席を奪還することは簡単ではない。大分でも現職が立候補するが、6年前も戦った自民の新人との激しい争いとなりそうだ。比例は一部労組の組織票も得るだろうが3議席に乗るかは微妙。

共産党は党勢が急速に弱まっており、地方議会でも多くの落選者を出している。現時点では東京での議席獲得が濃厚だが、その他の選挙区は次点にすら及ばない可能性が高い。唯一可能性があるとすれば大阪の元職か。

れいわは東京に代表の山本を擁立。9年前は無所属で当選を果たしたが、今回政党色がついていることと、他にも著名人候補が乱立していることから当選は容易ではない。比例では東京を中心に票の底上げを図りたいが、山本が名簿に搭載されていないため厳しく、1議席が限界か。

社民は選挙区では浮上出来ておらず当選は難しい。比例では現職の福島代表の再選を目指すが、支持団体の高齢化が影響し議席獲得は厳しい情勢だ。NHK党は選挙区・比例区ともに議席獲得の見込みは立たないが、得票率2%を獲得し、政党要件を満たすかどうかが焦点。諸派は参政党に多少の勢いがあり、情勢次第では議席獲得もあり得るか。

選挙区の動向

※当選予測者を太字、その中でも特に当選の可能性が高い者を黄線で表しています。
判定
当選の可能性が高い順から
◎ 〇+ 〇 〇- △+ △ △- ▲+ ▲ ▲-
となっています。

激戦区の情勢

北海道

北海道は自民・立憲ともに2名を擁立する。自民の長谷川が一歩抜け出し、立憲の徳永が続く。3議席目を自民の船橋と立憲の石川が争う展開。北海道は立憲が支持が強いことから現状は知名度もある石川が有利か。

山形

候補者擁立が進まない自民の不戦敗となる可能性が指摘されていた山形では、自民が元県議で県知事選にも出馬した大内を擁立する。ただ現職の船山は圧倒的な強さを誇り、2回連続で自民の候補を退けてきたことから、議席奪還は簡単ではない。

埼玉

埼玉は自民・公明・立憲・維新の主要政党に元県知事の上田を加えた戦いとなる。自民関口は安定、上田は知名度があるものの主要政党票を割ることが出来るのかが課題。残りの2議席を立憲高木、公明西田、維新加来で争う。いずれも上田の支持層と重なるため、情勢は不透明だ。ただ過去の選挙、現在の世論調査からみると維新の浸透に課題があり、やや不利か。

東京

過去最大級の激戦区となる東京は、定数6に対し主要候補のみでも11人が立候補予定だ。組織力がある共産・公明、知名度がある立憲蓮舫は安定した戦いを進めるだろうが、自民は票の割れ方によっては共倒れとなる可能性があり、維新・都民ファ・れいわ・乙武といった第3極系の候補も乱立のため厳しい戦いとなるだろう。現状ではれいわの山本が有利ではないか。

神奈川

今回のみ定数が5となる神奈川も、北海道や東京同様自民・立憲が2人ずつ候補を擁立する。自民は知名度がある三原に加え、元職の浅尾を擁立し、上位当選を目指す。立憲は新人を2名擁立するが、共倒れとなる可能性があり、共産が浮上する可能性もある。維新は19年の参院選にも立候補した元県知事の松沢を擁立。当選は固いものの途中辞任したことに県民の理解を得られるかが課題だ。

愛知

自民・立憲・公明が3番手以内につけ、4番手を国民の現職伊藤と維新の新人広沢が争う。現状ではトヨタ労組などの支援を受ける伊藤が優位だが、維新と減税日本(愛知の地域政党)の活動次第では広沢の当選も視野に入るだろう。

京都

京都は今期で引退する二之湯智氏の後継に元京都市議の吉井を公認し、トップ当選を狙う。2議席目を立憲の現職福山、維新の新人楠井で争う。京都でも維新の勢いが強まりつつあり、楠井の当選の可能性が出て来たが、共産党にも一定の支持があるなど情勢は流動的だ。

大阪

大阪は19年同様、維新が1・2位当選を狙う。維新2候補の当選は確実といっていいが、気になるのは残り2議席の行方だ。現時点では自民・公明の当選が濃厚だが、共産の元職辰巳にも一定の支持と知名度があり、当選圏に食い込む可能性がある。

兵庫

維新の片山がトップ当選を狙う。残り2議席を自民・立憲・公明で争うが、左派が弱い近畿圏ではやはり自民・公明の現職が強さを見せるか。

岡山

岡山は、自民の小野田が1人区自民候補の中で唯一公明の推薦を受けない一方で、立憲や国民が推す元玉野市長の黒田が、公明や維新への支持拡大をもくろんでおり、接戦となりそうだ。ただ現状では知名度・実績に勝る小野田が優位に立つ。

比例区の動向

比例区の動向については後日更新予定。

さいごに

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