ジャンボジェット

宮島澄代さんと全日空857便函館行ハイジャック事件

2019年8月20日。以前にも体験談を告白して下さった宮島澄代さんから寄稿を頂戴しました。今回は、宮島澄代さんが実際に旅客機のハイジャック事件に遭遇した際、その渦中で体験したという不思議なお話を語って下さいました。

ハイジャック事件という極限状態の中で、宮島さんは一体何を体験したのでしょうか?

※こちらの怪談話は有料での公開とさせて頂きます
--以下、宮島澄代さんからの寄稿より--


私は、飛行機が墜落する夢をよく見ます。
自分が乗っている飛行機ではなく、墜落する場面を目撃する夢です。
夢の中で空を見上げると、必ず上空に飛行機が現れます。
凝視していると、急に不自然な動きをし始め、その時の風景に応じ、海であったり、山であったり、道路に墜落し、黒煙が広がるといった夢です。

その日見た夢は、最も色鮮やかで、私の目の前で飛行機は墜落し爆音が響き渡り、はっと目が覚めました。朝の5時でした。動悸が止まらず、体中から冷たい汗が湧き出ていました。
嫌な予感に襲われました。震えが止まらず暫くじっとしていました。

全日空857便 函館行、グループの木村君が集合時間よりも少し遅れたので、搭乗手続きが遅くなり、私達は、ジャンボ機の後方の座席に座りました。
乗員、乗客365名を乗せて、定刻通り羽田空港を飛び立ちました。
函館・札幌を2泊3日で廻る社員旅行の始まりです。

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