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CM、演劇、VR、そして映画……「おもしろい」を表現し続ける石田徹弥について

「二足のわらじ」という言葉はどう感じるでしょうか?
 多芸?それとも中途半端?

マルチクリエーターなんて言われたら、額面通り捉えたならかっこよく思えるかもしれない。だけど、その実「何をやっている人なんだ?」という疑問は消えないと思います。

それって「不透明」だからかなって思って、たまには自分のことを整理し、自分を知ってもらおうと思います。


まずはプロフィール。

兵庫生まれ。1985年生まれで現在33歳。
高校卒業後上京し、都内の映画専門学校の1期生として映画監督の勉強を始める。
専門卒業後、CM制作会社に入社。しかし2年後に倒産をもって退社。フリーランスに。
そこから数年間、自主映画を撮ったり、バンド活動したりしながらも稼ぐ金よりも消費する金が膨れ上がるローン返済に追われる日々へ。
ついに家賃も払うことができずに友達の家に転がり込む。
「結構落ちるところまで落ちたな」と感じていたところ、タイミングよく専門の同期が映像制作の会社を作ると聞いたので頼み込んで入社。
それよりCMディレクターへと転向。1年ほどノーギャラで仕事を受けディレクターとしてのリールを作り、徐々に仕事を受けれるように。
4年ほど同期の会社でディレクターを務めた後、再びフリーランスに。WebCMディレクターとして活動を続ける。
さらに30歳の時に劇団を作り演劇も開始。現在3年目。集客2000人突破。

こう見ると紆余曲折してるように見えるなと自分でも思います。
けど、全て「ものづくりが好き」というのが根底にあって、自分では全くぶれてないと自身をもってます。表現の形が違うだけで、全て僕の表現。
それがお金を生み出すようになった。その違いだけだと。


CMディレクターとして

映画の専門学校では映画監督を勉強したけど、卒業後はCM業界に。最初の動機は「映画と真反対の事して勉強しよう」なんて思ってたけど、業界に入ってCMの楽しさを知り、いつしかCMディレクターに。

映画、CM、テレビ、演劇と全部クリエイティブだけどその「作り方」が全く違う。特にCMは全業種の中でもトップクラスに「クライアントワークスキル」が必要。
作品じゃなくて商品を作るのに近い。その中でいかに作家性とバランスを取るかが求められる業種だなと思う。

とにかくおもしろい。

こちらは僕のデモリール。基本的にすべて企画から納品まで携わってます。特に企画でお仕事もらうことが多く、「なにかおもしろいことやりたいらしいので石田さんお願いします」とご依頼いただけてます。


舞台演出家・作家として

もともと映画撮りたくて東京出てきてて、自主映画を作り続けてたけど25歳くらいのころに辞めることにした。理由は一つ。お金が払えない。
自主映画といえど作るのめちゃくちゃ大変で、なのに役者にもスタッフにもボランティアレベルで関わってもらってる。それが嫌で嫌で辞めた。
で、辞める時に決めた。
「35歳までお金を稼げる人間になって、ちゃんと商業映画を撮ろうと」

で、30歳になったときに「このままいけば35歳で映画いけそうだなぁ」なんて思ってた時にふと気づく。
「CM演出しかしてないから、映画演出力が低いのでは?」と。

前述したとおり、CMは特殊。そうなると演出法も映画やドラマとは全く違っており、そのまま映画畑に入るのが不安になった。
けど、映画は35歳までやらないと決めてたので、考えた結果「舞台やったろ」と。他にも理由はあるけど、そのへんはこちらに書いてます。

そんなわけで30歳で突然なんの考えもなく舞台始めたわけです。

旗揚げ公演は2016年。劇団名は「劇団亜劇」。
自分は普通の演劇人とは違うルート、思惑で演劇を始めたので、これは「亜種」だなと思い、このような名前にしました。

そして当時、唯一「面白い」と思った公演が扱っていた戯曲「どん底」というロシアの古いシナリオを改変して上演しました。
旗揚げ公演としては異例の500名超の動員を記録できました。

この数字を自信に、演劇もCMと両軸で続けることを決めたのでした。

その後はすべてオリジナル戯曲を書き下ろし、2017年に「シャングリラ」、2018年には「嘘王」「惨憺姫」「CURTAIN CALL」そして2019年4月に「幸福な脱落者」、11月には2作同時公演「リリーは死なない」「落花する青」と上演し、トータル集客数は3500人を突破しています。

CMを経験し、そのまま演劇も両軸で始めたことで他の劇団とは違い「プロモーションに力をとにかくいれる」「アウトプットのクオリティを担保する」等々、亜種な作り方ができていると思います。

特に他の劇団ではなかなか作らない「公演CM」を制作。このクオリティで予告を作れるのは多軸で生きてきたお陰だなと思います。

このCMを観て足を運んだお客さんがとにかく多かった。

演劇を初めて感じたこと。それは

とにかくおもしろい。


VRディレクターとして

ちょうどPSVRが発表された時、そのプロモ映像を観て衝撃を受けた。
それで思った。

これからはVRが来る!

と。
それですぐに情報収集していくと、知り合いにプロレス団体と繋がってる人を見つけ、すぐに接触。
とにかく「世界初」が作りたかったので、「VR×プロレスやってる人いないでしょう」と意気投合し、制作開始したのがVRをディレクションするスタートでした。

その後トントン拍子にプロレスリング・ノアさんを紹介してもらい、さらにはVR制作
ハコスコさんと組むことができてプロトタイプを制作、試合会場で販売しました。

そのまま進み続け、大日本プロレスさんDDTさんとコラボ。
「VRプロレス」としてDMMで販売することができました。

そうやって活動していると、VR案件も飛び込んできて様々なVR映像をディレクション。
なかでも京都の大覚寺で開催された「ONEPECE ART NUE展」のVR映像をディレクションは非常に思い出ぶかいですね。

最近実写VRは業界として静かになってますが、ゲーム方面はめちゃくちゃアツい!まだまだVRはくると思います。まぁVRは

とにかくおもしろい。


アニメディレクターとして

これは少し変わったお仕事だけど、Webアニメのディレクションとシナリオを担当しました。

発足自体は2015年付近で結構前で。その当時の知り合い同士が駆け合わさっていって、気がついたらアニメを作ることに。
アニメなんてディレクションしたことないし、当然アニメシナリオも書いたことなかったけど、とても楽しくディレクションできました。

アニメは元19の326さんが原作、キャラデザインで、それを元に12話の短編シナリオを書き下ろし、絵コンテから演出まで担当。
結構大変だったけど、アニメ畑というまた違った世界で仕事ができて刺激的だった。

とにかくおもしろい。


そして今後は

と、いうように様々な業界でディレクションしてますが、僕の芯は「ものづくり」で、その表現方法が違うだけ。
やってることは一緒だと思ってます。対消費者にものづくりしてるだけ。

そしてさらに根底には「おもしろいことがしたい」があるだけ。

今後は映画もドラマも作りたい。もちろんCMは続けるし、演劇も続けていく。

こうやって書き出したらすっきりした。自分はなにもぶれてないと再認識できたから。

さぁ、明日からまた「おもしろい」ことしようと思う。


そんな石田徹弥へのお仕事ご依頼はこちらまで
tetsuya27@gmail.com


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