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意外な放送禁止用語 その二

放送禁止用語は、あくまで自主規制なので使用してしまっても罰せられることはなく、クレーム対策というのが主な制定の目的だそうです。

あからさまな差別用語や誹謗中傷にあたる、聞いていて不快になる汚い言葉は公共の電波で規制されてもしょうがないと思います。

しかし、中には「何故?」と首をかしげたくなるような言葉もリストに含まれています。
そんな意外な放送禁止用語をご紹介します。


足を洗う

悪い仲間から離れる。好ましくない生活をやめる。職業・仕事をやめる場合にも用いる。

デジタル大辞泉

足が無い人に失礼だからだそうです。

言い換えワードは「更生する」。


いちゃもん

言いがかり。難癖。文句。

デジタル大辞泉

不快な印象を与える言葉だからだそうです。

言い換えワードは「言い掛かり」。


田舎(いなか)

1 都会から離れた地方。「田舎から町に出てくる」
2 田畑が多く、のどかな所。人家が少なく、静かでへんぴな所。
3 生まれ故郷。郷里。父母や祖父母のふるさとについてもいう。
4 (名詞に付き、接頭語的に用いて)素朴・粗暴・やぼなどの意を表す。

デジタル大辞泉

3の「生まれ故郷」という使い方以外はNGだそうです。

言い換えワードは「地方」「郊外」。


確信犯(かくしんはん)

悪いことだとわかっていながら行われた犯罪や行為。また、その行為を行った人。

デジタル大辞泉

誤解を招く恐れがあるからだそうです。
本来の意味は、

道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。

デジタル大辞泉

言い換えワードは「故意犯」。


灸を据える(きゅうをすえる)

きつく注意したり罰を加えたりしてこらしめる。

デジタル大辞泉

東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会の要請によるものだそうです。

言い換えワードは「お仕置き」「 制裁」。


今回は以上です。
放送禁止用語は一度リスト入りしてしまうと解除されることは皆無で、年々増えていくばかりだと言われています。
「灸を据える」のように特定の団体や人物たちのイメージダウンにつながるものはしょうがないですが、クレームを恐れて先回りしすぎるのも言葉狩りになってしまうので慎重に決めていただきたいです。



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